「社会を知る」ことから取り組むテーマを見つける

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「社会を知る」ことから取り組むテーマを見つける

この記事では、これまで将来の目標を持てたことがなかったり、どんなに考えても自分のやりたいことが思いつけないという高校生に向けて、そんな人でもできる効果的な総合型選抜対策のスタート方法を紹介している。

「やりたいことがない高校生」から「世界に求められる人材」へ

将来の夢や、やりたいことがないからといって、総合型選抜を受けてはいけないわけではない。総合型選抜とは、自分の将来設計を見つめ直す良い機会でもある。だからこそこの機に「自分がしたいこと」と向き合うことが大切だが、いくら考えても本当にやりたいことがないという人は、興味関心が湧いたり、解決したいと思える「社会課題」を探すという方法で、自分が熱中できそうなことを見つけるという方法がある。国内や世界には、解決が急務な様々な問題がある。だからこそ、その社会課題の解決に向けて尽力できる人材は必要とされている。それゆえ、ある問題解決に向けて、自分が主体的に動いていきたいと思える社会課題を見つけることができれば「やりたいことがない高校生」から「世界に求められる人材」へと飛躍していける可能性がまだ残っている。

社会課題を解決できる人材は世界中に求められている

慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部 アドミッションオフィス入試(AO入試)2020年度 募集要項にて、総合政策学部が期待する学生には以下のような記述がある。

すでに 1 万人以上の卒業生が,総合政策学部から巣立って行きました。世界人口の中ではほんのわずかです。しかし,卒業生の多くが,日本と世界を良くするためにそれぞれの努力をしています。こうした取り組みに参加できる学生を総合政策学部は求めています。

https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/admissions/examinations/ao-sfc/sfc_2020summer-autumn_guide.pdf

2020年度 慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部 アドミッションオフィス入試(AO入試)募集要項より抜粋

社会を良くするための活動が必要であるということは、今の社会は「良くない部分がある」ということを意味している。そしてその解決のために知恵を使える人間が、世界中で必要とされている実態がある。

 

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社会は問題にあふれている

事実、社会の見えないところで多くの子供が虐待され、自殺までしてしまう子供がいる。ポイ捨ての規制が難しいなどの要因で、2050年には魚より海洋ゴミの量の方が増えると言われている。家庭の所得水準によって、受けられる教育に大きな差が生まれている。地球温暖化の進行がこのまま止まらなければ2100年にRCP8.5シナリオ(IPCCが予測する地球温暖化の最悪の未来、2100年までに気温上昇4.8度)が訪れる。このシナリオが現実になると、多くの生物や植物が気温変化に適応できず、地球に絶滅させられていく。

ここに上げた社会課題はごく一部であり、挙げればきりがないほどに社会は問題にあふれている。これまでにやりたいことや将来の夢がなかったとしても、総合型選抜を機に、社会課題の解決を志す存在になるという新たな道を考えてみることはできる。特に大学は学問を深め、その叡智(優れた知恵)を社会に還元しようとする意識を持っているため、社会課題の解決のために大学で学ぶのであれば、自分の将来に直結した4年間を大学で過ごせるようになる。

総合型選抜はその道を目指し始める良い機会となってくれる。今からでも遅くはない。むしろ社会課題の解決を考える時期として高校生というタイミングは、かなり早いくらいである。もしその道を考えてみようと思うなら、自分が解決を望む社会課題を探してみよう。以下にその探し方を紹介している。

社会の変化に夢を見る将来設計

SDGsから考える

1つは、SDGsという取り組みから考えると言う方法だ。

SDGsとは、2030 年までに世界全体で達成を目指していく国際目標のことを指す。「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った略称であり、日本語では「持続可能な開発目標」と呼ばれている。2015年9月の国連サミットで採択され、SDGsは持続可能な世界を実現するために17のゴールと169のターゲットから構成されている。

 このSDGsは簡単に言うと、世界で何が問題となっているのかをみんなで話して17個に分けたものだと思ってもらえるとわかりやすい。SDGsが制定される前は国ごとに問題としているものがバラバラだったが、SDGsを取り決めたことにより、世界一丸となって向き合うべき問題が統一されたところに、この取り決めの凄みがある。世界が問題だとすることは、この17個の目標の中に内包されている。だからこそこのSDGsの17個の目標を細かく見ていくことで、自分自身が興味を持てる社会課題を発見できる可能性がある。

↓外務省のHP(SDGsについてはここから調べて見てね)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html

社会変化のシナリオから考える

2つ目は未来予測本を読んでみることで、世界が今後辿るかもしれないシナリオを知るという方法である。

未来予測本とは、データなどをもとにして今後の社会がどう変化していくのかをシナリオとして記述していく部類の本を指す。大学教授や企業の幹部、国際機関などの人間が著者となることが多く、様々な領域において現在何が起きていて、それが今度、どう変化していくのかが著者の視点で予測されている。読む上で大切なことは、予測が当たるかどうかよりも、様々な領域で今何が起きているのかを幅広く理解することだ。未来予測本は一冊読むだけで、かなりの知識を得ることができる。それら知識の中から、自分自身が強く解決を望む問題を発見できる可能性がある

オススメの未来予測本を紹介

私のおすすめの未来予測本は、ジャックアタリ著 林 昌宏翻訳の「2030年ジャック・アタリの未来予測―不確実な世の中をサバイブせよ! 」という本であり、データをもとにして様々な領域がどう限界を迎えているのか、またどのような対策が必要なのかをわかりやすく解説してくれている。特に、第2章「解説」以降はかなりわかりやすく説明されているため、一読して見ることをおすすめする。

 

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まとめ

今回紹介した方法で社会で起きている変化を理解したり、社会課題を知ることができたら、自分の興味が湧いた課題領域に関して少し調べて見ると良い。その社会課題の解決に向けて自分が主体的に動いていきたいと感じたり、あるいはその社会課題の解決を強く望むのであれば、社会の変化に夢を見るという視点で自分の将来を描くことが可能になる。

将来の夢がないからといって、総合型選抜を受けてはいけないわけではない。むしろ現在は、職業や仕事というものが比較的短い時間感覚の中で消滅したり、新たに発生して行くような時代なため、描いた将来の夢が目指している途中で無くなってしまうことさえある。それと比べて社会課題は、解決されるまで存在し続ける。それゆえ今の時代においては、解決したい社会課題を考えるという視点に立つだけで、やりたいことが決まりやすくなるのかもしれない。

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