(小論文のポイント解説)
「文章が伝わらない」を防ぐ
簡単な方法を紹介
小論文の勉強をしている人の中で、
「書いたことがうまく伝わってないんだよなあ、なんでだろう」と、
悩んでいる人はいないだろうか。
また「何を書いているかわからない」とか「問いに答えられていないよ」などと言われてしまっている人もいると思う。
このような悩みがあるときは、自分の書いた小論の内容が「採点者にちゃんと伝わっていない」という問題を抱えている可能性が高い。どんなに良い内容を思いついたとしても、それが「採点者に伝わる文章」になっていなければ情報は伝わらず、高い評価は期待できなくなってしまう。
そこでこの記事では、自分の考えを「伝わる文章」にするためのポイントを紹介していく。
「考えを伝えられる」というのも、大切な評価基準
小論文の勉強をしていると「良い内容を考える」ことや「良い構成を立てる」ことばかりに注目して勉強しちゃったりするが「ちゃんと伝わる文章が書ける」というのも、一つの大切な評価基準であることを忘れてはいけない。
慶應義塾大学 経済学部の一般入試募集要項では「小論文」について、以下のように記述している。
小論文…高校生にふさわしい知識、理解力、分析力、構想力、表現力を問う。高等学校の特定の強化とは直接には関わらない。
(慶應義塾大学 2021年度 一般選抜要項 より抜粋)
表現力というのは基本的に「思考や感情を、伝達可能な状態へ変換できる能力」を指すことが多い。小論文では、考えたことを文章表現を通してちゃんと伝えられるのかを、この「表現力」という項目で評価していると言えるだろう。
だからこそ、めちゃめちゃ良い内容を考えられるだけでは、まだ甘い。「自分の考えを伝わる文章に変換できる」という表現力も兼ね備えてこそ、小論文の点数が安定してくると言える。
考えを伝えるための技法を紹介
この章では、自分の考えたことをちゃんと他者に伝達するポイントを紹介する。
結論から言うと、自分の考えたことをちゃんと他者に伝達するポイントは、
「ディスコースマーカーの考え方を小論に活用する」と言うポイントに集約される。
表現力という観点的に最悪な状況って?
表現力という観点での1番のミスは、
「おれちゃんと答えてるのに!なんで伝わってないの?」という状態になってしまうことだ。
だからこそ「答えなければいけないこと」があったときに、
「ああこの子は、あれについて、ここで答えてんのね!」と、
採点者に「どこに何を書いているか」が伝わるように書いてあげる必要がある。
具体的にはどうすれば良いのか
具体的には「問いからディスコースマーカーを作る」という方法をお勧めする。
ディスコースマーカーとは、他者にこれから何を書くかをアナウンスする意味を持つ単語や文章のことを指す。何か明るい話をしてた後に「but(しかし)ー逆説」がくると「あ、なんかこれから悲しい話するんかな」とわかる。
ここで言う「but」がディスコースマーカー。「but」はちゃんと、その後に来る文章の趣旨(文の意味、内容)がわかる単語や、一文になっている。
話を戻すと、
例えば「大気汚染はなぜ問題なのかについて、400字で答えよ。」
と出題されていた場合、自分が書く小論で、
「大気汚染は、~という点において問題だと言える。」という文章を作る。
問いにある言葉をそのまま小論に「ディスコースマーカー」として持ってくる。
そうすると、問いへの返答がどこに書かれているかが格段にわかりやすくなる。また読み手も何が書いてあるのかを認識しやすくなり、この一文があるだけで内容の伝達率を向上させることが可能になる。
方法としてはかなり簡単なポイントだけど、この技法はかなり有効で、これを意識した一文が小論の中に一つあるかないかでだいぶ読みやすさが変わる。ぜひ実践してみてほしい。
もう一題だけ!最後におさらい
「筆者は紛争は何が原因で起きると言っていますか? またあなたはその原因は、紛争以外のどのような問題を引き起こす可能性があると考えますか?800字で答えなさい。」
って言われたら、
問いの中の単語や文章(小論の中でディスコースマーカーになる単語や文章)をそのまま使ってあげて、一文を作ると、
答案の例)
筆者は紛争は~が原因で起きると述べている。
またその原因について、紛争以外に~のような問題を引き起こす可能性があると私は考える。
こう言う文章が小論の中でどっかに含まれていると、問いに対しての答えや自分の考えた内容が伝わりやすくなる。
[adchord]まとめ
ディスコースマーカーの役割を担う単語や一文を小論の中の含めることによって「何がどこに書いてあるか」をわかりやすくすることができると言うポイントを紹介した。
基本的にディスコースマーカーを含む文章は、小論文の一文目や、段落の頭などで最初に持ってきてあげたほうがより効果的に作用する。
それか最後に結論としてまとめの一文として使うか、そのどちらかとして使ってあげることをお勧めする。
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