小論文のポイント解説

(小論文のポイント解説)小論文の「勉強の仕方」「勉強法」とは?

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「小論文試験があるけど、小論ってどうやって勉強したらいいのか分かんない…」

「高校でも勉強しなかったから、試験が不安…」

小論文試験を受ける必要のある人の中でこのような思いを抱えている人は多いのではないだろうか。小論文は対策方法を高校で習わないことも多いため、全く何を勉強すれば良いのかを分からないという人も多いと思う。

そこでこの記事では、小論文の勉強方法、勉強の仕方について解説をしていく。

過去問を早めから解くことと、知識の幅を広げることが重要

結論から言うと、小論文の勉強の仕方として必要なのは「実際に過去問を解く機会を増やす」というのと「知識の幅を広げる」というのが効果的だ。

それがなぜかを詳しく説明していく。

勉強の目的はあくまでも「能力開発」

小論文という科目はそもそも「能力の有無」を小論文を通して見ようとする科目である。

つまり小論文試験というのは、ある能力を有しているかどうかを、小論文という形で評価しようとしている試験になっているということだ。

例えば慶應文学部の一般入試小論文の場合は、募集要項に次のような記載がされている。

「小論文」…資料を与えて、理解と表現の能力を総合的に問う。

慶應義塾大学 2021年度 一般募集要項

慶應法学部の論述試験の場合は、以下のように記述されている。

資料を与えて、理解、構成、発想、表現の能力を問う。

慶應義塾大学 2021年度 一般募集要項

受ける大学によって、どのような能力値を図ろうとしているかは多少変化するが、基本的に小論文という科目は「理解力」「構成力」「発想力」「表現力」という4つの評価のポイントを小論文という形で測ろうとする科目になっていることがほとんどである。

だからこそ「理解力」「構成力」「発想力」「表現力」この4つの能力値を向上させていくことによって、本質的に小論文が解ける人材になっていくことができる。

評価項目ごとの伸ばし方を解説

この章では、それぞれの評価のポイントをどのように向上させていけるかを説明していく。

理解力

理解力とは、物事の仕組みや状況を適切に判断する力のことを言う。

小論文の中で求められる場面としては、問いの読解、資料文の理解、出題の意図を汲み取れるか、図やデータから情報を抜き出せるかなどの場面で必要になる能力と言える。

どのように理解力を培うべきかと言うと、過去問演習での実践と、本の読解がベストと言えるだろう。過去問はただ解くのではなく、試験時間内に資料文を完全に理解できるよう意識しながら演習実践をしてみよう。

また、自分が受ける大学で深く勉強していかないといけない分野の本を読んでみるのも効果的だ。知識も獲得できるし、多少難しそうな本を選べば、読解の練習になる。

構成力

構成力とは、検討すべき点をひとつひとつ順序立てたうえで、矛盾なく記す能力のことを指す。

小論文の中で求められる場面としては、文章構成を考える時だろう。

構成力も、過去問演習を通して培っていくのが効果的だ。小論文の中で答えないといけないことに、どのような順序でどのような結論に向かって話を構成すれば答え切れるのかを実践していく。

またこの構成力は理解力と密接な関係にあり、小論文の中で答えないといけないことが理解できないと、良い構成が作れくなってしまうので、構成力だけがあっても良い点数は叩き出せない。

発想力

発想力とは、さまざまなものを思いつくことができる能力のことを指す。

求められる場面としては、試験中に何らかの発想を行わないと解けないような問題の時は、解題の過程で発想が必要になる。例えば、ある問題に対して解決策のアイディアを考えないといけない時や、具体例を発想しないといけない時などの場面がそれにあたるだろう。

 

発想力を身につけるのが、おそらく一番難しいのだが、身に付け方としてはおそらく2点あり、一点は自分が発想をしないといけない場面に身を投じて、発想を行う機会を意識的に増やしてみると言うのと、2点目は既存の科学的な発想方法を知ると言う方法が考えられるだろう。

前者に関しては、発想が必要な小論文を実際に解いてみたり、自分の興味関心のある問題に対して解決策を考えるという過程を辿ってみることをお勧めする。また後者に関しては、このAO FILEで多くのアイディア発想法を紹介しているので、そちらを参考にしてみてほしい。

表現力

表現力は、思考や感情などをより効果的に伝達可能なものへ変換する能力のことを指す。

求められる場面としては、自分が考えたことを文章という他者に伝達可能なものに書き起こす時だろう。あるいは書論文によっては図式化が求められることもあるので、図という形に考えを変換するときも求められる能力と言える。

表現力を培う方法は、おそらく2つ考えられ、1点目はその他3つの能力と同じく、小論文の実践を通して文章表現を行う機会を増やし能力開発を実践の中で獲得していくと言うのと、もう一つは論文表現として適切な表現を、添削などを誰かに行ってもらうことで知ると言うのが効果的だろう。塾などにいけない場合は、国語の先生に頼んだり、知り合いの大学生などに文章表現をチェックしてもらったり、同級生で国語の点数が高い子に添削してもらったりなど、工夫して添削をしてもらおう。添削してもらう点は、表現だけで良いので。

具体的にはどんな「勉強の仕方」が良い?

小論文に求められるそれぞれの能力を、どのように獲得すべきかを述べたが、基本的に全て小論文の実践の中である程度は獲得されていく。

ただただ闇雲に解いても効率が悪くなってしまうので、これら能力を伸ばすために小論を解くと言う方法を利用していると言う意識を持って小論を解こう。

能力開発以外の対策方法としては、「知識の幅を広げる」と言うのも効果的だ。自分が全く知らないテーマが出題されたときより、自分がある程度わかっていることが出題された時の方が、単純に解きやすくなるからである。

小論文ができる人ってどんな人?

本当に小論文ができる人というのは、どのようなテーマで出題されたとしても点数を叩き出せる人のことを指す。小論文の勉強は、そのような状態を目指して勉強をしていかないといけない。

どのようなテーマで出題がされても、ある程度の点数を叩き出すには、今日紹介した「理解力」「構成力」「発想力」「表現力」という4つの評価のポイントが、ある程度は培われていないと厳しい。

小論文というのは、出題傾向が変わったりすることが多いが、出題傾向というのは、これら4つの評価のポイントのどこに重点を置かれた試験になっているかによって変化すると言える。

例えば、資料文がめちゃくちゃ難しくて、しかもその資料文を読み解けないと解けないような問題になっている時は「理解力」によった試験となっている。

また、問いの文字数が多く、さらに構成の自由度も高い問題は「構成力」によった試験になっているし、アイディアが思いつけないと解けないような問題は「発想力」によった試験になっていることがわかる。

このように出題傾向は、どういう能力を特に見ようとしているかによって変化するので、自分が受けたい大学の過去問をどの能力が図りやすい試験になっているかという視点で分析してみると、自分が特にレベルを上げないといけない能力が何かが見えてくると言える。

まとめ

小論文の勉強方法についてまとめてみた。勉強というと、知識をたくさん知ることに視点が行きがちだが、小論文の勉強は「能力開発」だということを理解しておこう。

勉強の仕方としては「能力値を向上させる意識で過去問を解く」というのと「理解力向上と、知識獲得のために自分が受ける大学で学ぶ領域の本を読んでいく」というのをおすすめする。

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