志望理由書を書くときに気をつけるべき「文章表現のポイント」を３つ紹介する。
ポイント１「文調の統一」
第一に、志望理由書を書くときの文調を統一しよう。文調の中でも「です/ます調」は敬体、「だ/である調」は常体と呼ぶ。
文調（もしくは文体）の「です/ます調」と「だ/である調」が一つの文章の中で混同することはあまりよしとされないことが多い。
純粋に文調が混同すると読みにくくなってしまうため、「です/ます調」で書く場合は、ずっと「です/ます調」で、「だ/である調」でかく場合は、ずっと「だ/である調」で書こう。基本的には「だ/である調」の方が多くの情報量を盛り込めるので、志望理由書は「だ/である調」で書くことをおすすめする。
ポイント２「引用」を、自分の考えのように書かない
第二に、誰かの考えを自分の考えのように書かないことが２つ目のポイントになる。誰かが言っていた内容を志望理由書に書く場合、自分で考えたことのように書かないように気を付けよう。
フィールドワーク先でお世話になった人がくれた言葉を明記するときや、自分のやりたいことの根拠などを示すときに、誰かの言葉を志望理由書に書くケースがあるが、そのようなときは「」で言葉を囲って直接引用とするか、「～研究所の～さんによると、～に関しては、実現可能性が高いと言う評価をいただいた。」のように、誰が言った内容なのかがわかるように記述しよう。
ポイント３「接続詞は読みやすさを左右する」
３つ目のポイントは、接続詞を適切に使うというポイントである。接続詞とは、前後の言葉や文を繋ぐ役割を担う品詞のことをさす。
例えば、「それゆえ」「しかし」「従って」「以上より」とか。
接続詞が正しく使えている文は、単純に読みやすい。
AOや総合型選抜では、評価項目の「表現力」と言う観点を「志望理由書」や「小論文」などの文章表現力で図っていることが想定できる。それゆえ、適切に接続詞を用いて、読みやすい文章を作れるようになろう。
接続詞を使えるようになるには、接続詞の語彙の獲得をすることが大切だ。接続詞のレパートリーがないと、同じような接続詞が連続して、文章が読みにくくなることもある。
どのような接続詞があるかに関しては、https://pothos.blue/setuzokusi.htm
にわかりやすくまとまっていたので、そちらを参考にしてみてほしい。
まとめ
志望理由書の文章表現に関するポイントを３つ紹介した。どんなに良い内容も文章という形に表現できなければ、誰にも伝わらない。文章表現は意外とAO対策、総合型選抜対策をしていると軽視されがちだが、とても重要なポイントだと思う。読みやすくて、わかりやすく、誰が読んだとしても自分の志望理由を汲み取ってもらえるように適切な文章表現をできるようになろう。
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