小論文のポイント解説

(小論文のポイント解説)「図式化をしなさい」に答える方法を解説

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「あなたの考えを、図式化しなさい。」

「この問題への回答は文章で書いても、図式化しても構いません。」

小論文の問題の中にはこの問いのように、図式化が求められる時がある。図式化をしろと言われても、図式化の仕方や、文章で書くよりも図式化した方がいいことが何かがわからないという人は多いんじゃないかなと思う。そこでこの記事では、図式化をするときのポイントについて解説をしていく。

図式化とは何か

ず‐しき〔ヅ‐〕【図式】 の解説

1 物事の関係をわかりやすく説明するために書いた図。

Goo辞書より抜粋。

図式というのはこのように、物事の関係などを説明するために書く図のことを指す。

図式化という表現媒体の特徴

何かを表現する時、その表現を形にする媒体のことをメディアという。表現媒体(メディア)には、文章や小説、絵、言葉、詩、写真、動画、映画、テレビ、ラジオなどがあるが「図式」というのも表現媒体(メディア)のひとつである。

基本的にそれぞれの表現媒体には「表現しやすいこと」と「表現しにくいこと」が存在する。それこそラジオには、表現できることとして「音声」があるが、「映像」を表現することはできない。

例えとして、バラの「赤さ加減」がいかに美しかったとしても「文字」という表現媒体では「赤い」という言葉でしかそれを表現できない、頑張っても「比喩」が限界だ。しかし写真であれば、明確にその「赤さ加減」を表現することができる。

このように、それぞれの表現媒体(メディア)には、表現しやすいことがある。

だからこそ、図式にする、つまり図式という表現媒体を用いて、何かを表現するというときは、図式では何が表現できて、何が表現しにくいのかを認識しておくことが大切だ。そこで小論文における最もポピュラーな表現媒体「文章」と「図式」を比較していくことによって、図式で表現しやすいことを考察してみようと思う。

図式と文章の違い

図式と文章の決定的な違いは、文章では表現できない「視覚的なわかりやすさ」を図式でなら表現できる点にある。視覚的なわかりやすさとは「目で見てわかる」という意味を指す。

漫画と小説の違いをイメージしてもらえるとわかりやすいが、漫画はイラストが加わることでビジュアルからも内容を掴むことができる。しかし小説の場合は、ページをパッとみただけでは内容を理解することは難しく、文章を読まないと内容を理解することはできない。

このように図式化では「目で見てわかること」が表現されていると、伝わりやすくなることがわかる。図式化をするときは「視覚的なわかりやすさ」というポイントを補えるよう、図式化する内容を決めてみよう。

図にするとわかりやすいこと

最後に、図式化することでわかりやすくなることの例を4つ挙げてみようと思う。

関係性

何かと何かの関係性などは、図式化した方がわかりやすくなるものだと言える。

わかりやすい事例として言えるのは、恋愛リアリティーショーなどでよく用いられる、登場人物の好意の方向性などを表した図などが挙げられる。

「Aくんは、Zちゃんのことが好きだけど、Zちゃんは、B君のことが好きで…、そのBくんはYちゃんに振られてて、今はXちゃんが好きっぽい」

みたいな感じで、人と人の関係性は、文章で説明するのが難しい。しかし図であえば、パッとみただけでわかりやすく表現できたりする。

人と人の関係性だけでなく三権分立など、それぞれの機関同士がどのような関係性にあるかなどの関係性も図式化しやすい。

時系列(ものの流れ)

ものの流れや、何かのプロセス(過程)、時系列で表現できることなども、図式化に向いていると言える。何かしらの流れを図式化すると、その流れを目で追うことで、その内容を比較的短い時間で理解させることができる。

プレゼンなどでは資料で、この時系列を図式化することが多い。

グループ(集合)

3つ目として、グループ化というのがある。Aというグループには何が属しているか、Bというグループには何が属しているかなど、要素と要素の集合関係の図式化である。

グループは、文章で表現するのはかなり難しい。要素と要素の関係性が複雑であればあるほど、文章では表現しにくくなる代表例と言える。

要素分解

ロジックツリーなどに代表される、ある要素を細かく分類していく要素分解という作業も、文章で表現するのは難しいものとして挙げられる。図式化であれば、どの要素にどの要素が属するのかがパッと見ただけでわかるようになるため、比較的図式化に向いていることだと言える。

まとめ

「目でみることでわかりやすくなること」の4つの例などで表現できそうなことは、図式化した方がわかりやすく、かつ、図式化しやすいことだと思う。小論文の回答の中でそれらが表現できそうなときは、図式化することはプラスに働く可能性が高い。

また、これら「目でみることでわかりやすくなること」の4つの例を組み合わせてみることで、さらに色々なことを図式化できるようにもなる。

図式化するときのポイントに共通することは「図式は視覚的なわかりやすさを担保できる」という点にあることを説明した。挙げた例以外にも「目でみることでわかりやすくなること」を探してみて欲しい。


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