何かを表現する時、その表現を形にする媒体のことをメディアという。表現媒体(メディア)には、文章や小説、絵、言葉、詩、写真、動画、映画、テレビ、ラジオなどがあるが「図式」というのも表現媒体(メディア)のひとつである。
基本的にそれぞれの表現媒体には「表現しやすいこと」と「表現しにくいこと」が存在する。それこそラジオには、表現できることとして「音声」があるが、「映像」を表現することはできない。
例えとして、バラの「赤さ加減」がいかに美しかったとしても「文字」という表現媒体では「赤い」という言葉でしかそれを表現できない、頑張っても「比喩」が限界だ。しかし写真であれば、明確にその「赤さ加減」を表現することができる。
このように、それぞれの表現媒体(メディア)には、表現しやすいことがある。
だからこそ、図式にする、つまり図式という表現媒体を用いて、何かを表現するというときは、図式では何が表現できて、何が表現しにくいのかを認識しておくことが大切だ。そこで小論文における最もポピュラーな表現媒体「文章」と「図式」を比較していくことによって、図式で表現しやすいことを考察してみようと思う。