web上で論文を探す方法
これをもっと知りたい!と思った時、皆さんはどのように調べるでしょうか。多くの人はGoogleやYahoo!などから検索するでしょう。しかしweb上の記事や情報は、信頼性が高くなかったり、十分な情報量が確保されていない場合も多くあります。特に、調べたいことの専門性が高かったり、あまりにニッチな内容であると検索してもヒットしません。
その場合には、web記事やまとめサイト等ではなく、信頼性が高く、情報量の多い【論文】を読むことがおすすめです。
素人や高校生が論文なんて!と思うかもしれませんが、実はちょっと検索の仕方を変えるだけで自分の知りたい情報が得られることが多々あります。
今回の記事では、誰もが簡単&すぐ知りたい情報にアクセスできるように、学術的な論文の探し方やツールなどを紹介していきます!
論文の調べ方/探し方
①キーワード + PDFと入れて検索してみる
最も簡単に論文を探す方法は、検索キーワードに【PDF】を足して検索してみることです。
「え、それだけ?」と思うかもしれませんが、論文はpdf形式で保存されていることが多く、このキーワードを追加しただけでも検索したときに表示される情報が大きく変わります。
例えば 、日本と海外で海洋ゴミの量にどのくらい差があるのか知りたい場合には、Googleで「海洋ゴミ 国際比較 pdf」と検索するだけで、論文や省庁の出している情報など、信頼性の高い情報にアクセスしやすくなります。
②Google Scholarを活用する
Google Scholar (グーグルスカラー)はGoogleの提供する論文検索サービスです。Google Scholarで検索すると論文の検索結果のみが表示されるため、誰でも簡単に論文を探すことができます。ここでは多くが無料で閲覧、ダウンロードができます。また、英語の論文を検索するにはGoogle Scholarが最も簡単に利用できます。
論文の中には、有料のものや会員登録が必要な論文もあるため、その場合には諦めて他の論文を探すか、慎重に登録を行うようにしてください。基本的には、検索したときに【pdf】と表示されているものに関しては無料で閲覧できます。
Google Scholarの特徴は「引用元」「関連記事」という項目がタイトルと共に表示されることです。Google Scholarで自身の調べたいテーマや知りたいことにマッチした論文を見つけた場合には、さらにこの引用元や関連記事もチェックすることをおすすめします。
この引用元をクリックすると、論文が書かれた際に引用されたり参考になった書籍などが表示されます。自身の関心に近い論文に出会った場合には、その論文が何を参考に書かれたのかまでチェックすると、その分野に関する知見がさらに深まることに加え、自身の知りたい内容が引用元に記載されている場合も多くあります。
③J-STAGEで探す
J-STAGEは科学技術振興機構が運営する情報プラットフォームで、日本の電子論文をかなり幅広く検索できます。特に人文科学系論文に加え、工学や生物学などの論文数も多く、公開されている論文の9割は無料で閲覧できます。
J-STAGEの特徴として、検索方法がキーワード検索だけではなく、分野別、発行機関別にも資料を探すことができるため、「どんなキーワードで検索すればいいのかピンとこない」という人は分野別一覧などから論文を探すことも1つの方法でしょう。
また論文だけでなく、専門家会議の報告書やジャーナル、研究報告書まで掲載されているため、1次情報やよりニッチなテーマを調べるときにも役立ちます。
私が実際に利用している中でも、Google Scholarよりも専門的な論文に出会える確率が高い印象があるので、Google Scholarで検索してもいまいち論文が見つからない場合にはJ-STAGEでも探してみることをおすすめします!
④CiNiiは無料で読める論文が少ない
論文検索ツールとしてCiNiiも有名な論文データベースです。こちらも日本語であれば多くの論文を検索できるのですが、無料でアクセスできる論文が少ないというデメリットがあります。検索機能として、全文検索や著者から検索できる点は使いやすい点ですが、肝心の論文が読めなければ意味がありません。中には無料で読める論文もあるので、J-STAGEやGoogle Scholarのサブ的な立ち位置で使うことがいいでしょう。
まとめ
ここまで、論文に簡単にアクセスするためのツールや手法、探し方を紹介しました。現在ではWeb上で誰でも簡単に優良な論文や情報にアクセスできるので、是非とも積極的に活用してみてくださいね!