【SFC任意提出資料】って何書けばいいの?
作り方、コツ、デザインの仕方などを徹底解説!
SFCの任意提出資料とは、“所定欄だけでは表現しきれないもので,自分自身の全体像の理解や能力の評価に加えて欲しいもの等、選考にあたり有用と判断した資料を提出“するものです。
つまり、志望理由書、自由記述、活動報告、あなたについて知っておいて欲しいこと500字、などの書類だけでは表現できない、もしくは不十分であると判断した際に、それを追記で表現できるのが任意提出資料だと言えます。
任意提出資料は、PDF書類(基本的にA4)、もしくは動画(10MB)で作ります。それ以外の規定はありません。
本記事では、SFCの任意提出資料に
・良い任意提出資料とは?
・何を書いたらいいのか
・任意提出資料の進め方、デザイン
・良い任意提出資料を作るコツ
などを徹底解説してきます!
【AO FILEの無料AO相談】
AO FILEでは、AO入試についての無料のAO受験相談を行っています。
SFCのAO受験に圧倒的な合格実績を誇り、自身もSFC生のAO FILEの運営に、あなたに合ったAO対策の方法や大学・学部ごとのAO入試の特徴など、AO受験に関するあらゆることを無料で相談できます。サイトだけではよくわからないことや質問などもあると思うので、ぜひ気軽に以下のgoogle formからお問い合わせください。
【AO FILE 無料のAO相談 お問い合わせフォーム】
https://forms.gle/8Z2M7yh3QYousHXR9
AO FILEの運営はこれまで100 人以上のAO指導を行い、早慶MARCHなどの多くの難関大学に圧倒的な合格実績を誇ってきました。是非そんなAO入試を熟知したプロにあなたの受験や日々の悩みを相談してみてください!
いい任意提出資料ってなんだろう?
まず最初に、いい任意提出資料とは何かについて考えてみたいと思います。
結論からいうと、良い任意提出資料とは、
「その資料を読んだ後には、その人のことをもっと知りたくなる」
資料です。
SFCには一次選考が書類、二次選考が面接です。
つまり1次選考で不合格になってしまえば、教授はその受験者と会うことはありません。出願者全員と面接するのは難しいので、それは仕方がないことです。
しかしそれでは書類上の成績や資格だけで評価されるのではないか?と感じてしまいます。
そこで、SFCは、学力や資格以外でも、多面的な評価を実現するために、規定の書類以外にも任意提出資料を設けています。
任意提出資料は、規定がありませんから、その人の人間性や、能力をより詳細に表現できます。
この書類によって、多面的な評価をできるだけ行おうとしているのです。
SFCはAO入試を「マッチング入試、大学と受験者のコミュニケーションの場」と表現しています。
ですから、その人に話を聞いてみたい!と資料を読んで教授が判断すれば絶対に二次試験には呼ばれます。
あなたに話を聞いてみたい!と任意提出資料から思われればその資料は良い資料といえるでしょう。
[adchord]
任意提出資料って何を書いたらいいの?
SFCの募集要項には、任意提出資料に関して以下のように説明されています。
中学校卒業以降から AO 入試出願に至る期間における,さまざまな分野での取り組みとその成果,および大学入学後の目標や構想実現に必要な意欲や能力等を示すものがあれば資料として 10 点まで提出することができます。
提出資料については以下の指示のほかに特に制約は設けていませんが,AO 入試の趣旨を理解したうえで,出願者自身の判断や創意・工夫により資料を収集・作成し提出してください。
自分自身の全体像の理解や能力の評価に加えて欲しいもの等,選考にあたり有用と判断した資料を提出してください。
以上より、任意提出資料に記載すべきこととして
①様々な分野での取り組み、成果
②大学入学後の目標
③構想実現に必要な意欲、能力
④自分自身の全体像の理解や能力の評価に加えて欲しいもの
があるとわかります。
では具体的にどんなことを書いていったら良いのでしょうか。
ここではその一部を紹介します。
任意提出資料は自由な書類ですから、書いていけないことは基本的にはありません。
合格者の中には、自分の趣味なんかを書いた人もいます笑。
それが合否にどうかかわったかはわかりませんが、「あなたらしさ」がしっかりと伝わることを意識することが大事です。
では例を紹介します。
自身の研究活動の取り組み、成果
自身の研究テーマ、問題意識に関してこれまで取り組んできた軌跡や研究成果を伝えましょう。
・自身の研究内容
これまで実際にあなたが行ってきた研究内容を記載するのはgoodです。必ずしも、コンクールなどで入賞している必要はありません。今まであなたが熱心に研究に取り組んできたのであれば、その軌跡をまとめましょうそれは論文の形にまとめたり、プレゼンテーションのような形でも何でも構いません。
あなたの現時点で研究成果を残しましょう。
SFCのAO入試は、受験者の問題意識や研究テーマを重要視していますから、良い研究内容であれば魅力的に映るでしょう。
・研究の軌跡を紹介する(これまで行ってきたフィールドワーク、研究活動など)
研究成果だけではなく、あなたの問題意識や、興味のあることに関して熱心に行ってきた活動内容を紹介するのも良い方法です。
これらの活動は、あなたがどれだけ熱心に関心を持ってそのテーマに取り組んできたのかを示すものになります。また、それらの活動は面接のタネになることも多いです!
活動内容とは例えば
・インタビュー活動の記録やアンケート調査の結果/考察
・専門家との対談やシンポジウムの参加の紹介
・現場に赴いて実際に行動したこと/感じたこと
このように、あなたの研究に関する熱意や興味を伝えられると良いでしょう。
スポーツ/芸術/文化に関する大会/コンクールなどでの入賞歴/また、役割
部活動や課外活動などにおいて、あなたが熱心に行った活動があればぜひアピールしましょう。
AO入試とは、学力以外の諸要素を総合的に評価する入試形態なので、勉強以外にもあなたが頑張ったことをアピールできれば評価につながります。
また、ここでいう評価とは、「〜大会でベスト8に入った!」とか「〜コンクールで優秀賞に選ばれた!」と言った客観的な評価だけに絞られません。
もちろん、そのようなわかりやすい指標があれば良いですが、その成果がないからといって評価されないわけではありません。
あなたが部活動の中でどんな役割を果たしたのか、貢献したのか、という人物像などをアピールすることも評価になるのです。
例えば、毎年1回戦敗退のサッカー部で、自身が部長を務めた代では、部長として熱心に部員のモチベーションを引き出し、毎日練習を熱心に行った結果、県大会に出ることができた!というのは部長としてのあなたの魅力を伝えることがでいます。
確かに県大会に出場した、くらいでは大きなアピールにはならないかもしれませんが、具体的にあなたがその部活で何をしたのか、貢献したのかを記載することで、魅力的な人として表現できるのです。
留学経験などの国際経験
高校生活において留学した経験や、海外の学生などと交流した経験などを紹介するのも良いでしょう。
しかし、留学経験をした、という事実だけでは大したアピールになりません。
その経験を通して「あなたが何を感じたのか。」「留学経験で培った学びやスキルは何か」「努力したことは何か」などの具体的な内容を書きましょう。
そうすることで、あなたの留学経験もオリジナリティのあるものになります。
学校内活動(生徒会、文化祭など力を入れたものがあれば)
「あなたがどんな人か?」を示すために、あなたが学校内において積極的に行った活動があればそれも記述しましょう。
例えば、生徒会活動や、文化祭、その他学校行事などです。
これらは、あなたのキャラクターや、人間性、社会性などをアピールすることができます。
他方で、学校活動を記述する際には、オリジナリティを記載しましょう。
例えば生徒会活動などを行っている学生は多いため、それだけ書いても際立った強みになりません。
そこで、あなたが行った活動やどんな人物像なのかを伝えるために、できるだけ行ったことや、性格などを具体的に記載できると良いでしょう。
[adchord]
優秀な学業成績
優秀な学業成績とは、例えば学校での評定平均や、模試などの結果など、学業成果を任意提出資料でアピールすることもできます。
確かにAO入試は総合的な評価と唄っていますが、「決して学業が優秀ではなくていい」というわけではありません。
学業が優秀なことに越したことはないのです。したがって、自身の学業成績を示すことも重要です。
ボランティア活動/地域貢献活動
あなたが熱心に行ってきた地域貢献活動があれば、それらを記載することで、あながこれまで積極的に社会に関わってきた記録や、経験、人間性を示すことができます。
ボランティア活動を記載するときには
どんな活動を(内容)、どのくらいの頻度、時間(年月)で、誰に対して(相手)、どんな立場(自分)で関わってきたのかを書いてあげることによってわかりやすい書類になります。
資格試験の結果
例えば、英検、TOEFLなどの語学試験結果や、その他資格試験に関する表彰状などがあれば、そのスコア原本や表彰状をjpegやPDFでアップロードします。
基本的には、そのスコア原本のみで問題ありません。
しかし、例えば、フランス語検定を取得したのがフランス留学でボランティア活動をたくさん行ったため、と言った連なったストーリーがある場合には、それらと合わせて表記しても良いかもしれません。
大学入学後の目標
あなたの活動以外にも、大学入学後の目標に関しても任意提出資料に書くことができます。
例えば、あなたが思い描いている未来、世界に対するイメージや希望、実現したい未来などを伝えてあげることも良いでしょう。
そして、その実現したい未来の達成に向けて、あなたがSFCで何を、どのように学ぶのか、といった学習計画や、入りたい研究室、SFCに入ったらこんなことがやりたい!という夢や希望を書きましょう。
これらは、あなたがどれだけSFCに入りたいのかという熱意や、これだけしっかりとSFCでの学びを考えられていますよ!という明確さのアピールにもなります。
構想実現にむけた意欲、能力
最後に、自身の志、構想実現にむけた意欲や能力を示すことができます。
ここでいう能力とは、例えば、プログラミングがこれだけできます、とか、英語がこれだけ喋れます、と言った客観的な能力のみを指しません。
例えば、どんなことでも粘り強く、最後まで成し遂げれらえる、という能力も構想実現に実用な能力です。また、大学に入るまで私はこれだけ行動してきて、これだけがんばってきて、大学ではこんなふうに頑張る!!という熱意を示すことも重要です。
このような主観的な指標を書くことに抵抗がある人もいるかと思いますが、
AO入試は人物重視の入試です。そのため、あなたがどのような人物なのか、を伝えることは選考においても重要です。
任意提出資料を作る際のワンポイントアドバイス
任意提出資料は、あなたを追記で自己 アピールする資料です。
そこで大事なのは「どんなあなたを知って欲しいのか」を考えることです。
SFCの教授は、受験生の任意提出資料を何百枚と読んでいます。
SFCでは任意提出資料意外にも多くの書類がある中で、闇雲に作りまくってもしっかりと読んでもらえない可能性もあります。
では、どうすれば魅力的で、読みたくなるような任意提出資料になるのでしょうか。
ポイントは、差別化です。
つまり、自分にしかないオリジナリティを表現できるようにしましょう。
例えば、ただ「リーダーシップがある」と書くだけでは、同じように書いている受験生は他に多くいるでしょうし、教授の印象には残らないでしょう。
しかし、「100人を超える部活動のキャプテンをつとめ、チームを全国大会へ導いた」と言った表記にすれば、自ずとリーダーシップがあることが伝わります。
このように、具体的に、オリジナリティが伝わるように任意提出資料を作ることによって、印象に残る書類になります。
何を書くか迷ったら、資格事由を参考にしよう
「任意提出資料にかけることがない・・・」と迷ってしまった場合には、SFCの資格事由を参考にしましょう。
SFCの入試要項では、受験者が「アピールするべき学業ならびに学業以外の諸成果の例」として以下の6項目を上げています。
具体的に以下の項目に自分が当てはまりそうな事柄はないかを考えながら任意提出資料の内容を考えてみてください!
A学術・文化・芸術・スポーツなどさまざまな分野において,研究,創作発表,コンクール,競技などの活動を通し,社会的に評価を得ている
B外国語能力やコンピュータ技術等の技能において優れており,高度な資格や技術を有している
C社会的な奉仕活動やその他の社会活動を通し,その成果や業績が認められている
D学業が優秀であり,創造的,積極的な学習姿勢を堅持している
E学業,人物ともに優れ,地域社会や高等学校等において指導的な役割を積極的に果たすなど,評価を得ている
F関心や興味を持ったテーマに関して自由研究や自主学習などの自発的な取り組みを開始し,成果をあげている
SFC入試要項 p32より
[adchord]
任意提出資料の進め方
①まずはかけそうなことをブレインストーミング!
まずは、自分がアピールできそうなことをひたすらまっさらな紙などに書きまくってみましょう!
どんなに些細なことでも構いません。
目標は30個くらい出しましょう。とりあえずなんでもいいから書きまくるのです。
この段階では、アイデアを発散させることが目的ですから、なんでもいいから書いてみましょう。これってアピールになるかな??と躊躇する必要はありません。
アピールしなきゃ!と思うと余計出てこないかもしれないので、その場合には
「自分が人と違うところってなんだろう?」
「自分が高校時代に時間を使ったことってなんだろう?」
「自分が大学で学びたいことってなんだろう?」
というようにハードルを下げて考えてみるとアイデアが浮かびやすいです。
②10項目にグルーピング
次に、ブレインストーミングした内容を項目別にグルーピングしてみましょう。
例えば、(資格)(部活)(研究活動)(ボランティア活動)といった具合に題目ごとにグループ分けしてみましょう。
どうしてもグルーピングできないものがあれば、それは単独で残しておいても構いません。
任意提出資料は10項目までしか作れませんので、とにかくがんばって10項目以下になるようにしてみてください。
逆に、項目が10項目に満たない場合は、特にアピールしたい項目は独立させても構いません。
例えば、研究活動という項目の中に、自分が作成したレポートと、フィールドワークの項目が同じになっていたものをそれぞれ分けて独立させるなどです。
そうすることで、より内容を際立たせることができます。
グルーピングは、広くまとめればまとめるほど伝わりづらくなってしまうデメリットもあります。
自分が特に伝えたいことは何かを考えながらグルーピングしてみましょう。
③それぞれの項目を200字で要約
グルーピングが終わったら、その任意提出資料で伝えたいことを200文字で要約してみましょう。
この200文字の要約は任意提出資料の説明欄に書かねばならないものです。
この要約は、実際の任意提出資料を作り始める前に先に作っておくことをお勧めします。
その理由は、任意提出資料を実際にスライドなどでまとめ始めると
「これも書かなきゃ!あれも書かなきゃ!あれ?写真ってどこにあったっけ?」とやることがとっ散らかっていく中で、何を伝えるための資料なのかが曖昧になってしまうことがよくあります。
このような事態を避けるために、先に項目ごとの要約を先に作り、「何を伝えるための資料か」を明確にした上で、資料作りに取り掛かると良いのです。
また、200文字要約は、みな忘れがちで、出願3日前になってようやく存在に気づく、という人も多くいるので先にやってしまいましょう。
④写真などの素材集め
次にやるべきは素材集めです。あなたの活動がよくわかる写真やグラフ、また新聞記事の切り抜きなどがあれば用意しましょう。また、資格の証明資料なども早めに用意しておくべきです。時には取り寄せが必要な場合もあります。
とりあえずつかえそうな素材をバーっと集めて、まとめておくと、この先実際に資料を作るのが楽になります。
⑤フォーマットを作成
次にフォーマットを作成しましょう。
フォーマットとは、どんなレイアウト、デザインで任意資料を作るのかを大まかに決めることです。
基本的にはレイアウトは、揃えた方がみやすいので、大まかに元となる任意資料のレイアウトなどを決めます。
ポイントは、「まず1項目完成させる」ということです。
あれもこれもと同時並行で作り始めると、フォーマットが変わるたびに全て修正するハメになるので、先に一つを完成させて、それをもとに他の項目も作り始めた方が効率が良いでしょう。
⑥フォーマットをもとに量産
最後は⑤で作った完成フォーマット、レイアウトをもとに量産していきます。頑張りましょう。
良い任意提出資料を作るコツ
できるたびに誰かに見せよう!
任意提出資料は、できたら必ず誰かに見せましょう。親や友達、誰でもいいです。絶対に見せてください。
そして、この2つの質問をしてください。
「何が言いたいか伝わった?」
「この資料読みたいと思った?」
任意提出資料は、自分の言いたいことだけ好き勝手に書いてしまう人がよくいます。しかしそうすると、相手にはとても伝わりづらいものになってしまうケースがあります。
また、レイアウトがぐちゃぐちゃだったり、内容がお粗末だったりすると、「この出願者の資料はみたくない」というマイナスのイメージを受け取られてしまう場合もあります。
任意とはいえ立派な出願書類ですから、できたら絶対に誰かに見せて、修正をすることを忘れないようにしましょう。
タイトルとサブタイトルに拘ろう!
採点者は、その資料を読むかどうかを【タイトル】と【サブタイトル】で判断します。
皆さんも雑誌や新聞などを読むときに、まずはタイトルを見ますよね。
そこで採点者が「読みたい!」と思うようなフレーズにしてあげることが大事です。
タイトルをつける時のコツを紹介します。
・長くならない程度に、オリジナリティが出るように具体的に書く
例えば、キーワード単体のタイトルはNGです。「リーダーシップ」や「アメリカ留学」などのキーワードだけのタイトルは何を伝えたいのか不明確です。
「アメリカ留学で培った英検1級の語学力」や「部長として部員100人をまとめ、県大会に導いたリーダーシップ」のような具合に内容がわかるようにタイトルをつけることで、読み手が読みたくなる資料となります。
任意提出資料は,自身で重要と判断した順に 1 番から登録する
多くの人が忘れがちなのが、任意提出資料は重要度順に並べる、ということです。最も自分がアピールしたい書類から一番、二番、と登録していきましょう。
時系列で書いた方がいいのでは??と不安になるひともいますが、任意資料は、自身で重要と判断した順に 1 番から登録してくださいと入試要項に明示されているので、重要度順番に書きましょう。
ページ番号を降る
資料にページ番号を振るのも忘れないようにしましょう。入試要項にて、ページ番号を振ることも推奨されています。
振り方は、
資料番号1番の2ページ目であれば
1-2
資料番号3番の4ページ目であれば
3-4
という具体です。
ページ番号は資料の右下に振るのがいいでしょう。
レイアウトを考える上での参考資料
「わかりやすいデザイン」「デザインの基礎」に関しては、以下の『見やすいプレゼン資料の作り方 – リニューアル増量版」がとてもおすすめです。
おすすめのフォントや、レイアウトのコツなどが乗っています。
あくまでもプレゼンテーション用の資料なので、任意提出資料とはやや異なりますが、それでもとても参考になります。
ネットで無料で見れるので是非一読してみてください。
『見やすいプレゼン資料の作り方 – リニューアル増量版』 slideshare.net
Q&A
Q1:任意提出資料は何枚作ればいいの?多ければ多いほどいいの?
任意提出資料は多ければ多いほどよい、というわけでは決してありません。
任意提出資料は、情報がきっちりと詰まった書類をできるだけ見やすく、読み手に伝わりやすく作ってあげるのがベストです。
枚数としては、1資料につき多くても3枚程度、合計で30枚くらいが妥当ではないでしょうか。力を入れたい書類に関しては5枚程度作っても良いかもしれません。1資料につき1枚でももちろん構いません。
また、10項目が最大ですが、書くことがなければ10項目無理に作る必要もありません。
重要なのは任意提出資料は「伝えたい内容がある」から書くのであり、枚数を稼ぐために作るようになってしまっては本末転倒です。
確かに巷では「任意提出資料を100枚作りました!」という人もいるかもしれませんが、量が多ければその分評価が高くなるかといえば決してそういうわけではないです。
もちろん、読みたくなる素晴らしい内容が100枚分きっちり詰め込まれているのであれば、それは良いでしょう。
しかし、教授陣も採点を行うにあたり、他にも多くの受験者、提出資料がある中で、ぶっちゃけ50~100枚もの書類を丁寧に読む時間はありません。
また、数を増やすために薄っぺらい資料をたくさん添付するのもやめましょう。自由記述を作るとわかりますが、A4用紙1枚に添付できる情報量は実は結構多いです。ただ数だけ増やすとデータも重くなり、ページをめくるのも億劫になるので、適切に情報を入れられないか、ということも吟味しましょう。
ここで大事なのは、任意提出資料は、あなたの特に伝えたいことを「絞って伝える」ということです。
何でもかんでも伝えようとすればかえって何も伝わらなくなってしまいます。
任意提出資料でも「自分が本当にアピールしたいこと、伝えたいこと」を何かを一つ一つ吟味して丁寧に書類を作成することをお勧めします。
Q2:合否にどれくらい影響するの?
任意提出資料はあくまでも任意(出しても出さなくても良い)書類ですから、これを出していないからといって不合格になることはありません。実際に任意提出資料を作らず合格した例もあります。
しかし、任意提出資料を作ることで、所定の書類だけでは自分の良さを表現し切れないことを表現できます。
より詳しく記述したり、成果物、活動経歴などを写真やイラストなどで表現することは有用でしょう。
実際に面接試験で任意提出資料に関して質問されたケースもあるため、合否に全く関係のないわけではないと言えるでしょう。
したがって、任意提出資料がどれほど合否に関わるかという質問は
「出さなかったからと言って合否に関わるわけではないが、提出した場合には、教授は確認をしており、教授が気になる内容があった場合には面接で質問される程度には参考にされている」
というのが答えになるでしょう。
Q3:任意提出資料はいつまでに終わらせたらいいの?
任意提出資料の進め方、スケジュールの目安は「出願1ヶ月前の段階で8割完成させる」です。
ここでいう8割とは、「まあ完璧ではないけど、最悪これで提出できるな、、」というクオリティを指します。
何枚書類を作るかにもよりますが、基本的には出願1ヶ月前までには任意提出資料をほとんど終わらせないと、他の書類の作成が間に合いません。
それだけ作るのは大変だということです。
任意提出資料は、志望理由書や自由記述書などと比べると重要性は劣ります。
したがって、任意提出資料が終わらないことにより、その他の重要度の高い書類に支障が出ることは避けなければなりません。
任意提出資料の鉄則は「できるだけ早く、迅速に終わらせる」、です。
絶対に出願1ヶ月前までにはほとんど終わらせておきましょう。
Q4:10MB以内に治まりません。どうしたらいいですか?
pdfファイルを圧縮するためのサイトを利用することで小さくすることができます。だいたいなんとかなります。
「PDF 圧縮」と調べれば検索結果に出ます。
書類数が多い場合、圧縮が必要になる場合が多いです。
しかしあまり圧縮を繰り返すと、添付した写真の画質などが落ち文字が読めなくなることがあるため、圧縮後には必ず書類を確認しましょう。
Q5:中学生の頃の出来事は書いてもいいの?
基本的には、高校生活での活動経歴を書きましょう。
しかし、自身の活動や、経歴が中学時代や、それ以前の経歴と連続している場合には記述しても良いことになっています。
任意提出資料の規定・ルール
最後に、任意提出資料の規定・ルールをSFCの入試要項から抜粋したものを記載しておきます。最後の確認にお使いください!
(1) 所定欄だけでは表現しきれないもので,自分自身の全体像の理解や能力の評価に加えて欲しいもの等,選考にあたり有用と判断した資料を提出してください。資料はオンライン出願システムからアップロードしてください。郵送で提出する書類に同封されていても,出願書類としては取り扱いません。
SFC 2021年度以降入学 入試要項 p20
(2) 任意提出資料は,自身で重要と判断した順に 1 番から登録してください。
(3) 必ず,アップロードしたファイルの内容の要約や補足等の説明を日本語 200 字以内,英語 400 字以内(目安 80words)で加えた上で,資料をアップロードしてください(要約や補足等の説明は,Web 上の指定された欄に入力してください)。
(4) 提出できる資料は,JPEG ファイル,PDF ファイルないしは Windows Media P1ayer で再生可能な動画ファイル(.mpg,.avi,.wmd,.wmv,*.mp4)に限ります。
(5) 資料は JPEG,PDF,動画ファイル合わせて 10 点までとします。
(6) 1 ファイルあたりの大きさは 10 メガバイト以下とします。また,資料全てを合計して 50 メガバイト以下とします(それ以上の大きさのファイルはアップロードできません)。
(7) PDF ファイルは A4 サイズで作成してください。複数枚ある場合は,できるだけページ番号をふってください。
(8) 資料として英検や TOEFL 等の語学試験結果,スポーツ大会等の各種大会の表彰状等を提出したい場合は,スコア原本や表彰状等を PDF や JPEG にしてアップロードしてください。
(9) 正課のレポート等を提出する場合は,A4 サイズの用紙 1 枚にその概要をまとめ,課題提示者の講評を含めた評価(形式は特に定めません)も資料としてアップロードしてください。
(10)資格取得や留学生派遣選考等,判定や選考をともなうものについては,結果だけでなく募集要項や選考過程を示す資料があればあわせて PDF や JPEG にしてアップロードしてください。
(11)資料として推薦書を提出したい場合,任意の書類に記入された書類を PDF や JPEG にしてアップロードしてください。原本を郵送されても,それは出願書類としては取り扱いません。なお,推薦者本人の押印またはサインが確認できない推薦書は無効といたします。
(12)Web サイトの内容を資料としたい場合,URL を記載してあるだけでは資料として取扱いません
(例:任意提出資料の中に「以下の URL を参照してください」等の説明とともに資料が掲載されているWeb サイトの URL だけが記載してあっても,その Web サイト上に掲載されている内容は資料として取り扱いません) 。資料として提出したいものは,すべて JPEG,PDF,ないしは動画ファイルにしてアップロードしてください。
AO専門家庭教師があなたの受験を完全サポートします。
>詳しくはこちら
「AO受験について、自身の状況や受験戦略に合わせて相談したい」
「AO対策って何をやったらいいのかわからない。受かるために今からできることを教えて欲しい」
AO file を運営するAO-designでは、AO/総合型選抜専門の家庭教師サービス【AO-tutor】を運営しています。
AO tutorは、日本初のAO/総合型選抜専門のオンライン家庭教師サービスです。
AO/総合型選抜で難関大に合格した実績のある選りすぐりの家庭教師が、あなたのAO/総合型選抜を徹底指導いたします。
AO tutorでは、AO/総合型選抜対策として、書類対策(志望理由書、自己推薦書、自由記述書、課題レポート、自己PR書類など)、小論文対策、面接対策をはじめ、AO受験の受験戦略の策定や志望理由書のテーマ決め、研究指導などを行います。これらの内容を各生徒様に合わせて、完全個別にカスタマイズしてお届けできるため、無駄が一切ない質の高い授業をお届けできます。
AO-tutorの3つの特徴
1.完全個別の指導だから 着実に身につく
AO-tutorは生徒様一人ひとりにマンツーマンで講師が担当します。そのため、担当教師は生徒様の学習状況をよく理解することができます。 AO/総合型選抜の対策は、生徒様一人ひとりによって進捗が大きく異なります。一律に皆、同じ授業や対策を行うことが対策になるわけではありません。
AO-tutorの家庭教師制度では、講師が生徒様の学習状況や目標をしっかり把握し、生徒様の力が最も伸びるように最適化されたオーダーメイドの指導をご提供します。 また、完全個別だからこそ、生徒様のご要望によって、指導回数や柔軟に調整することができます。
2.日本トップクラスのAO専門講師のみ在籍
AO-tutorに在籍している家庭教師は、自身が東大/早慶らの厳しいAO入試を乗り越えた経験と、豊富なAO指導歴のもつ講師たちです。
AO-tutorでは選考率10%以下の厳しい試験をくぐり抜けた講師のみが在籍しています。AO/総合型選抜は一般入試とは大きく対策方法が異なりますが、学校の先生や一般対策塾の先生はそのノウハウやコツを知りません。だからこそ、AOに特化した家庭教師による指導が重要になるのです。
3.完全オンラインでお安く
AO-tutorの家庭教師は完全オンラインサービスです。完全オンラインだからこそ、いつでもどこでも柔軟に授業を受けられます。オンラインであることで、他よりも費用を抑えられます。なぜなら、テナント代や交通費などがかからないため、お安く質の高い講師の指導を提供することがで切るのです。また、送迎や茶菓子の用意なども必要なく、感染症の心配もございません。
まずは無料体験から
AO-tutorでは、60分の無料体験授業を受けることができます。
無料体験授業では
「AO/総合型選抜ってそもそも何?」
「AOと一般受験の両立ってできるの?」 といったお悩み相談から、 各個別の生徒様にあったAO指導まで幅広い形で授業を行うことが可能です。
体験授業が完全無料ですので、AOについてもっと知りたい、ひとまず対策方法について聞いてみたいといった人でも まずはお申し込みください。