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【SFC AO入試】任意提出資料を作る際に必ず確認して欲しいルールを解説

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 SFC の任意提出資料は「何でも自由に書いて良い」と思われがちですが、実は細かい規定が色々あります。しかしながら任意提出資料に関する記載は、募集要項をかなり読み込まなければ分からず、規定自体も分かりづらいものが多いですよね。

 また任意提出資料は、無理やりにでも作らなければならない書類ではなく、あくまでも名前の通り任意の書類です。そのため、たくさん書けば書くだけ評価される書類では決してありません。従って、きちんと規定やルールを読み込んだ上で過不足なく書類を作成することが求められます。

 今回は、その任意提出資料の細かい規定やルールについて詳しく解説していきます!

(1)任意提出資料って何を書くんだっけ?

任意提出資料を作らなきゃ!

いざそのように思ったとしても、結局何を書いたらいいのか分からなくなってしまう時って多いですよね。実際に、これを書こう!と作っていったとしても途中で何を書いているのか分からなくなってしまう場合も多くあります。

そういう時は、まず「募集要項」の「任意提出資料」に関する記載を確認することが大切です。募集要項には以下のようにあります。

中学校卒業以降から AO 入試出願に至る期間における,さまざまな分野での取り組みとその成果および大学入学後の目標や構想実現に必要な意欲能力等を示すものがあれば資料として 10 点まで提出することができます。提出資料については以下の指示のほかに特に制約は設けていませんが,AO 入試の趣旨を理解したうえで,出願者自身の判断や創意・工夫により資料を収集・作成し提出してください。

” 引用”:慶應義塾大学SFC 2020夏AO・2020秋AO募集要項PDF
https://www.keio.ac.jp/ja/assets/download/admissions/examinations/ao-sfc/sfc_2020summer-autumn_guide.pdf

上記を要約すると以下のようにまとめることができます。

期間:中学卒業以降から、AO入試出願期間
つまり、高校生になる4月1日からAO入試出願期間、現役生の場合だと、夏AOであれば高校3年生の8月、秋AOであれば高校3年生の10月までの約2年半での活動。

内容:・様々な分野での取り組み、成果
   ・大学入学後の目標
   ・構想実現に必要な意欲、能力

資料数:最大10点 *資料は10点までと決まっていますが、1資料あたりの枚数などのボリューム数の制限はない(合計容量は50メガバイト)ため、1資料に何十枚と添付することは可能ですし、1枚でも何ら問題はありません。ただし、それぞれ適当な枚数を添付することを心がけましょう。ちなみに、1資料につき3~5枚が一般的な枚数となります。

留意事項:AO入試の趣旨を理解した上で出願者自身の創意工夫により作成すること

→具体的に何を書いたら良いか、詳しく知りたい方はSFC任意提出資料って?書き方を完全解説!をご覧ください。

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(2)任意提出資料の細かい規定をそれぞれ解説

次に、任意提出資料におけるルールをそれぞれ解説していきます。以下の内容は、SFCのAO入試募集要項2020年度におけるp18に記載されている内容なので、自分でも最新の内容を確認するようにしてください!

(1) 所定欄だけでは表現しきれないもので,自分自身の全体像の理解や能力の評価に加えて欲しいもの等,選考にあたり有用と判断した資料を提出してください。資料はオンライン出願システムからアップロードしてください。郵送で提出する書類に同封されていても,出願書類としては取り扱いません。

 SFCのAO入試では、任意提出資料を作らなくても、他の出願書類で多くのことを表現することができます。他の出願書類は、AO入試を行う大学の中でもかなり多い2000文字の「志望理由書」、A4二枚で自分を自由に表現する「自由記述」書類、自身の活動を一目で理解できる履歴書の代わりとなる「活動報告書」、「志願者評価書」などです。これだけ多くの書類がある中で、「さらにどうしても表現したいことがあるなら書いてね」ということです。つまり、すでに書いた内容と同じものを書き連ねても全く加点にはならないということです。

 他方で、活動報告書などには50文字〜100文字程度しか自身の活動を書くことはできないため、写真などを使ってそれらをビジュアル化したり、さらに深い内容を書くことなどは評価される可能性が高いでしょう。ここで知ってもらいたいことは、任意提出資料は「ただ書けば評価される」書類ではなく、「所定欄に表現できないが選考に有用である」ものを記載する書類であるということです。

 その上で、SFCではそれらの書類を印刷ではなく、webにアップロードして提出する必要があるため、郵送しないように気をつけましょう。

(2) 任意提出資料は,自身で重要と判断した順に 1 番から登録してください

 資料は最大10点までアップロード可能ですが、あくまでも任意提出であるため、教授がこれらの書類全てを隅から隅まで目を通してくれるとは限りません。そのため、どうしてもこれは伝えたい!という書類を一番最初に登録しましょう。基本的に、登録する書類の最初から3つまではしっかりとみてもらえる可能性が高いため、特にこれらの書類は力を入れて作成すると良いでしょう。

(3) 必ず,アップロードしたファイルの内容の要約や補足等の説明を日本語 200 字以内,英語 400 字以内(目安 80words)で加えた上で,資料をアップロードしてください(要約や補足等の説明は,Web 上の指定された欄に入力してください)

 任意提出資料には、アップロードする資料とは別に、その資料の内容を要約する別の項目があります。これは活動報告書に記載する内容とごちゃ混ぜになりがちですが、全く別の書類になります。そのことを気付かずに最終日までこの要約文書を作らなかったために焦る人が多くいますので、注意してください。

 要約の書き方のポイントとしては、一文目だけで何を表現した書類なのか伝わるようにすることです。つまり、結論から書きましょう。
 例えば、バスケットボール部で部長を務めて県大会ベスト8の成果を残したことを示したい書類であれば、「全国高等学校バスケットボール選手権大会 にて主将として県大会ベスト8に導いたことを示す資料」となります。その上で残りの150文字程度に関しては、主将としての取り組みなのか、それとも大会の戦績なのか、自身で伝えたいことを書くようにしましょう。また、伝えたいことが伝われば問題ないため、200文字ギリギリまで埋める必要はありません。

(4) 提出できる資料は,JPEG ファイル,PDF ファイルないしは Windows Media P1ayer で再生可能な動画ファイル(.mpg,.avi,.wmd,.wmv,*.mp4)に限ります。

 動画以外の任意提出資料に関してはPDF書類でアップロードすることが一般的です。基本的には全てPDF書類で統一することをおすすめします。書類をword,power point,pages,keynote などで作成することが多いと思いますが、それぞれのpdf変換方法に関しては以下を確認してください。使用するデバイスがWindows かMacによって変換の方法が異なるため、ご注意ください。


【PDF変換のやり方】
・wordからpdfに変換する方法
Windows
Mac

・powerpointからpdfに変換する方法
Windows
Mac

・pages からpdfに変換する方法

・keynoteからpdfに変換する方法

(5) 資料は JPEG,PDF,動画ファイル合わせて 10 点までとします。

もし10以上の書類を送りたいと考えた場合には、10個で収まるようにまとめ直すことで解決できます。例えば「生徒会活動」と「文化祭実行委員」の資料を別々に作っていた場合には、「学校生活での指導的な役割を示す資料」などとそれらをまとめることで書類数を減らすことが可能です。

(6) 1 ファイルあたりの大きさは 10 メガバイト以下とします。また,資料全てを合計して 50 メガバイト以下とします(それ以上の大きさのファイルはアップロードできません)。

ファイルサイズは、何も考えずに書類を作っていると自ずと大きくなりがちです。また、このサイズはpowerpointなどをpdfに変換すると小さくなる場合があります。サイズを確認する際はpdfに変換した後に確認しましょう。また、どうしてもファイルサイズが大きくなってしまう場合には、pdfファイルを圧縮するためのサイトなどを利用することで小さくすることができます。しかしあまり圧縮を繰り返すと、添付した写真の画質などが落ち文字が読めなくなることがあるため、圧縮後には必ず書類を確認しましょう。

(7) PDF ファイルは A4 サイズで作成してください。複数枚ある場合は,できるだけページ番号をふってください。

powerpointやkeynote で資料を作成している際には注意が必要です。なぜなら、デフォルトで設定されているサイズはA4サイズではないため、自分でサイズをA4に変更する必要があるからです。この設定を最初にしなければ、最悪全ての書類をやり直すハメになってしまいます。パワーポイントのファイルサイズを変更する方法はこちらからご確認ください。

またページ番号について、powerpointなどでは設定を行うと自動で振り分けてくれます。パワーポイントでページ番号を降る方法はこちらからご確認ください。

(8) 資料として英検や TOEFL 等の語学試験結果,スポーツ大会等の各種大会の表彰状等を提出したい場合は,スコア原本や表彰状等を PDF や JPEG にしてアップロードしてください。

SFCの出願書類では、誓約書など一部を除き郵送で書類を送ることはありません。そのため英検やTOEFL、その他ニュース検定やHSK等の合格証明書類、スポーツ大会での記録等を客観的に証明する資料は、全て任意提出資料に添付する必要があります。これら資格や成績を証明するための資料をアップロードする専用の場所は存在しないため、注意が必要です。

(9) 正課のレポート等を提出する場合は,A4 サイズの用紙 1 枚にその概要をまとめ,課題提示者の講評を含めた評価(形式は特に定めません)も資料としてアップロードしてください。

正課のレポートとは、学校の課題などで公式的に作ったレポート等を指します。それらの資料はそのまま任意提出資料として利用が可能です。ただし、それをまとめた書類と、その評価をA4用紙1枚でまとめる必要があります。
具体的には、何についてのレポートか(例えば、世界史Bの授業課題として行った「民主主義の発展」に関する2000文字のレポート、やSGH高校のプログラムで発表した「〜に関するビジネスモデル提案書」など)説明した後に、その具体的な設問、評価者の講評(先生のコメントなどが残っていればそれらを記載、またそのレポートの評価や数字に残る結果があれば記載)を記述する必要があります。

(10)資格取得や留学生派遣選考等,判定や選考をともなうものについては,結果だけでなく募集要項や選考過程を示す資料があればあわせて PDF や JPEG にしてアップロードしてください。

学内選考やコンテスト等で入賞歴がある場合には、「何の団体がどのように選考して評価したのか」というのが大事なポイントになります。10人が応募するコンテストと1万人が応募するコンテストでは、同じ受賞でも「すごさ」が違いますよね。しかし採点者は全てのコンテストを知っているわけではないため、その実績がどれほどすごいのか分かりません。そのため、誰が主宰しているか、どのようなコンテストか、どのような書類や選考を経て入賞、もしくは評価したのかをきちんと伝える必要があります。

(11)資料として推薦書を提出したい場合,任意の書類に記入された書類を PDF や JPEG にしてアップロードしてください。原本を郵送されても,それは出願書類としては取り扱いません。なお,推薦者本人の押印またはサインが確認できない推薦書は無効といたします。

SFCの出願書類には志願者評価書があるじゃないか!と思う人もいるでしょう。しかし募集要項を確認してみると、志願者評価の説明欄に「志願者を客観的に知る立場にある 2 名の方に,推薦書ではなく評価書として作成を依頼してください。」と、推薦書ではないとの記載がはっきりとされています。つまり、本人を評価する意図ではなく「推薦」するという意図で書類を添付したい場合には、任意提出資料を活用する必要があるのです。
推薦書を提出する場合には、押印もしくは直筆のサインがなければ書類として無効になってしまうため、しっかりと確認をしましょう!

(12)Web サイトの内容を資料としたい場合,URL を記載してあるだけでは資料として取扱いません(例:任意提出資料の中に「以下の URL を参照してください」等の説明とともに資料が掲載されているWeb サイトの URL だけが記載してあっても,その Web サイト上に掲載されている内容は資料として取り扱いません) 。資料として提出したいものは,すべて JPEG,PDF,ないしは動画ファイルにしてアップロードしてください。

webサイトの内容を資料にしたい場合とは具体的には以下のようなパターンが考えられます。

a.所属する部活動やスポーツクラブなどで目覚ましい成績を残し、それらがwebサイトの記事等になっている

b.自身が積極的に行っていた活動などが注目され、サイトで特集や記事などになっている

c.自身で既にビジネスまたはサービスなどを行っており、運用しているサイトを活動成果として利用する

などです。まず、a,bのパターンに関しては、あなたのこれまでの活動が社会的(客観的)に評価されたとても素晴らしい資料になります。しかし、webサイトのリンクだけ貼っても教授たちはそれをクリックしてはくれないため、スクリーンショットなどを任意提出資料に貼り付ける必要があります。ただ記事をベタ貼りするのではなく、概要などを説明する資料をつけた方がより親切でしょう。

cのパターンに関しても同様で、webサイトのサービスなどを説明する資料として、A4用紙に「あなたの活動経歴」としてわかるようにデザインする必要があります。これらを行わなければ評価資料として残らないので気をつけましょう!

まとめ

以上、ここまでSFCの任意提出資料の規定やルールについて解説をしてきました!これらの内容は、少しでも間違ってしまうとせっかく作った資料が評価対象から外れてしまうことがあるため、何度も確認し、適切な資料を作りましょう!

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