現状分析を進める。統計グラフからデータを読み取るポイントを解説

現状分析を進める。統計グラフからデータを読み取るポイントを解説

現状分析を進める。統計グラフからデータを読み取るポイントを解説

ある事柄の現状を理解するために、統計グラフからデータを知りたいときがあると思う。しかしグラフからどのようにデータを読み取れば良いのか、わからないという人はいないだろうか。そこでこの記事では、グラフからデータを読み取る方法を簡単に解説していく。

そもそも、グラフとは何か

そもそもグラフとは、何のために制作されるものなのだろうか。その使い方は様々だが、基本的にグラフは「データを視覚的にわかりやすくするため」に制作される。グラフの元となる資料やデータは、文字や数字の羅列でしかない。プレゼンのような短い時間で誰かを説得しなければならない状況では、グラフのように、パッとみただけでわかる形にデータが変換されている方が良い場合が存在する。このようにグラフは、文字や数字などのデータを解読しなくとも、パッとみただけで情報を理解しやすくするために制作されることが多い。

情報量の多さに溺れてしまう「複合グラフ」とは

グラフの中には、パッと見ただけでは何を表しているのかがわかりにくいような、とても複雑なものも存在する。例えば次のグラフは、少し複雑な構造をなしている。どんな情報を抜き出すことができるだろうか。

縦軸にそれぞれ別の数値があり、何を表しているのかが一見わかりにくい。このように一つのグラフの中に複数の情報源を混在させているようなグラフのことを「複合グラフ」と呼ぶ。複合グラフは情報量の多さに、何を見れば良いのかわからなくなってしまうという人もいると思う。そこで次の章では、どんなグラフでも効果的に情報を抜き出せるようになるための「グラフを見るときのポイント」を紹介する。

 

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グラフを見るときのポイントを解説

グラフの種類に着目する

「グラフを見るときのポイント」は、グラフの種類に着目することだ。円グラフは変化を表せず、折れ線グラフは割合を表せない通り、グラフは形によって表現できることが変わる。つまりグラフの種類を見ることによって「このグラフから読み取れること」を理解することができる。どんなに頑張っても、ひとつの円グラフからでは「ある事柄の変化」は観察できない。だからこそグラフの種類に着目することによって、そのグラフは何を可視化しようとしているのかが見えてくる。

棒グラフは「量の差」を表す

例えば棒グラフは「量の差」を表すことに用いられる。だからこそ棒グラフで情報が可視化されているときは、「量の差からわかること」という情報は抜き出すことが可能になる。

円グラフは「割合」を表す

次に円グラフは「割合」を表すことに用いられる。だからこそ円グラフで情報が可視化されているときは「割合からわかること」という情報は抜き出せる。

折れ線グラフは「変化(推移)」を表す

最後に折れ線グラフは「変化(推移)」を表すことに用いられる。だからこそ折れ線グラフで情報が可視化されているときは「変化からわかること」という情報は抜き出すことが可能になる。

以上のように、グラフの種類によって可視化できることは変わる。それゆえ「そのグラフの種類ゆえに何を見るべきか」を意識するとグラフを読み解きやすくなる。

複合グラフは、基本型に分解する

棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフのような、特性を一つしか持たないグラフの種類を「グラフの基本型」と呼ぶ。複雑で色々な情報が含まれる複合グラフは、この基本形を組み合わせることによって生成される。先ほど例で紹介した「降水量のグラフ」は、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせて生成された複合グラフだ。

それゆえ複合グラフは、パッとみただけだといくつかの情報が混在しているため、「基本形に分割してから観察する」ことをおすすめする。それぞれの基本形が表していることをバラバラに読み取ることで、情報量の多さに溺れずに新たな気付きを得ることができるようになる。

ポイントを意識しながら、グラフを読解してみる

もう一度、先ほど例に挙げた複合グラフを見てみよう。

このグラフは、棒グラフと折れ線グラフの複合グラフになっている。

先ほどのポイントの通り、棒グラフと折れ線グラフに分割して観察をする。棒グラフでは年間の降水量の合計、折れ線グラフでは「1ヶ月間での最大降水量」を表しているため、縦軸の数値の桁が1000の桁である方が棒グラフの数値、100の桁である方が折れ線グラフの方の数値だとわかる。(年間の方が1ヶ月よりも数値が大きくなるのが自明であるため)

棒グラフでは、年間の最大降水量の合計の「量の差」を比較できる。わかる情報としては、H24に最大の降水量を記録していることや、比較的H22以降に数値が高くなっていることなどがわかる。

折れ線グラフでは、その年の1ヶ月間における最大降水量の「変化(推移)」を観察できる。わかる情報としては、1ヶ月間における最大降水量は7年の間で上昇傾向にあることや、H26からH27で比較的大幅に上昇していることなどがわかる。

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まとめ

グラフから何かを気付くために、複雑なグラフを基本形グラフに一度分割してから観察してみることを解説した。グラフの種類に着目し、複合グラフの中にどの基本形グラフがあるかを発見し、その基本形グラフからわかることをバラバラに抜き出していくことで、どんなに複雑なグラフでも分析が可能となる。本などで書かれた情報は誰かが現状を分析した情報だが、グラフはデータを可視化しただけなので、データから自分なりに情報を読み取れるようになると、現状を自分の視点で分析することができるようになる。グラフの読み取り方を理解して、独自の視点で現状分析を進められるようになってほしい。もしかするとグラフやデータを見ることで、思わぬ大発見ができるかもしれない。

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