知識定着率を高める「今すぐできる読書法」とは

知識定着率を高める

「今すぐできる読書法」とは

調べ物をするときに本を読む人は多いと思う。しかし一冊読破しても「なかなか思ったように知識が獲得できていないな」と悩むことはないだろうか。

実は本の読み方を変えるだけで、知識は効率的に獲得できるようになる。この記事ではそんな、知識を獲得しやすくする「今すぐできる読書方法」を紹介する。

本の読み方を「リサーチに最適な読み方」にする

リサーチに最適化した本の読み方を「3つの手順」に分けて紹介していく。この内容を知れば、知識を効率的に獲得できる本の読み方を今すぐ実践できるようになるはずだ。

1:本を読む前に、リサーチクエスチョンをノートに書く

まずは本を読む前に、この本から知りたい内容を「リサーチクエスチョン」という問いの形でノートに書き出すことをおすすめする。リサーチクエスチョンとは、明らかにするべき課題のことを指す言葉であり、簡単に言うと「自分が知らないといけないことを問いの形にしたもの」だと思ってもらえるとわかりやすい。

「近代化について知りたい」という目的で、本を読む時を考えてみる

1:近代化の言葉の定義は何か?

2:近代化して変わったことはなんなのか?

3:日本の近代化を進めたのは誰なのか?

このように自分の知りたい内容を問いに変換したものをリサーチクエスチョンと呼ぶ。あらかじめリサーチクエスチョンをノートに書いておけば、自分がその本から理解しないといけないことを認識しておくことができる。自分が立てたリサーチクエスチョンに全て答えが出れば、その本を読んだことはかなり効率的だったと言える。逆に読み終わっても答えが出なかったリサーチクエスチョンがあるなら、次はそれに答えを出せそうな本を選んで読んでみると良い。ちなみに「近代化」については「近代化とは?高校生にもわかりやすく解説」にて詳しく説明している。詳しく知りたい方は参考にしてみてほしい。

2:リサーチクエスションの答えになりそうなところを目次で探しておく

リサーチクエスチョンをノートに書き起こしたら次は、本の目次を読み、それぞれのリサーチクエスチョンの答えが書いてありそうな章や見出しにあらかじめ目星をつけておく。最初から読み始めるよりもリサーチクエスチョンの答えが書いてありそうな章や見出しから読んだ方が良さそうな場合は、そこから読んでも構わない。

3:線を引くか書き込むか、落書きをする

注目すべき目次にマークをつけたら次は、本の中でリサーチクエスチョンの答えに当たる部分や新たな気付きとなった内容に、線を引くか、書き込むか、落書きを加えよう。落書きは、大事な内容の周辺にイラストを書いたり、「まじか!すげえ!」みたいなコメントを書き加えたりする感じで良い。

線を引いたり、書き込んだり、落書きを加えることをお勧めする理由は、インプットだけよりもアウトプットを混ぜながら勉強すると記憶定着率を格段に向上させることができるからである。

ベストセラーである樺沢紫苑著「学びを結果に変えるアウトプット大全」を参考にしながら、アンダーラインと書き込み、また落書きの重要性を以下に紹介していく。

アンダーラインと書き込みが、読書のスタンスを変える

「読む」というのはインプットです。ただ読むだけでは、記憶に残りづらく、数ヶ月するとほとんど忘れてしまいます。その「読む」行為を、一瞬でアウトプットに変える方法があります。それが、「書き込み」をしながら読む、ということなのです。(中略)アンダーラインを引いたキーワードに対して脳が「検索」を始めるので、受け身型の読書が、能動的な読書、攻めの読書に変わります。

「アウトプット大全」p118~119 「33『書き込む Make Notes』」より抜粋

借りた本では、書き込んだりアンダーラインを引いたりすることはできないが、買った本なのであればリサーチクエスチョンの答えに当たる部分を見つけ、アウトプットをしながらの読書を心がけよう。アンダーラインや書き込みをすることで、自分自身で読書のスタンスを「知識を定着させやすい攻めの読書」へと、変更することが可能になる。

落書きは感情を刺激した記憶を可能にする

落書きをすると集中力が損なわれるように思いますが、実際はその逆なのです。その理由として、落書きは感情を刺激するので、記憶に残りやすいと考えられています。記憶の法則のひとつに、「喜怒哀楽が刺激されると記憶が増強される」というものがあります。(中略)落書きで、かわいらしいイラストを描いたり、ハートマークを描いたりすると、それだけで感情が刺激され、記憶が強化されるというわけです。

「アウトプット大全」p122 「35『落書きをする Scribble』」より抜粋

新発見の喜び、問題に苦しめられている人々の実態が見えた時の怒りや苦しみなどを、落書きとして残してみよう。リサーチクエスチョンの答えとなる部分や新たな気づきとなる部分に、そのときの感情を添えて記憶することができれば、記憶定着率を高めることができる。

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読書の目的は、読み切ることではない

リサーチ(調べ学習)として本を読むときの目的は、知識を得るためということを忘れてはいけない。小説や写真集などのような娯楽や芸術としての本と、リサーチのために読む本では、読書の目的が大きく違う。だからこそ本の読み方も「リサーチに最適な読み方」にすると効果的に本が読めるようになる。

本を買うと無意識的に「読み切ろう!」と思ってしまう人は多いと思う。せっかく買ったのだから、全部読まないと損だよなあと思う気持ちはわかる。また、読み切ることばかりを気にして「あとどれくらいで読み切れるかな、あと100ページか…」みたいになることもあるだろう。

しかし知識を得るために読む本の場合、読み切ることは必ずしも目的ではない。全部読み切らなかったとしても自分が知りたいことを知れたのであれば、それで目的達成となる。逆に全部読みきったしても思ったように知識を獲得できなかったのであれば、それは時間の浪費となってしまうことを理解しておこう。

まとめ

アウトプット大全の内容を紹介しながら、知識を獲得しやすくする「今すぐできる読書法」を紹介した。

復習すると、まずはノートにリサーチクエスチョンを立て、

それを明らかにできそうな章や見出しに目星をつける。

それに対しての答えが見つかったら、そこにアンダーラインや書き込み、落書きを加えながら読書を進める。

この方法で読書を行うと、ただ最初から最後まで読み切るという読書法よりも、知識の定着率が向上する確率が高い。読書の目的が「ただ読み切ること」にならないように注意をしながら、リサーチを進めよう。アウトプットを活かした知識獲得方法に関して、今日紹介したアウトプット大全では80近い方法を紹介してくれている。是非一度、一読してみてほしい。

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