「原因ありすぎて、どれ解決すれば良いかわかんない」を解消する方法

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「原因ありすぎて、

どれ解決すれば良いかわかんない」

を解消する方法

問題解決に取り組む人の中で、

「問題の原因がいっぱいありすぎて、どの原因を解決すれば良いのかわかんない…」

と悩んでいる人はいないだろうか。原因と原因が複雑に絡み合っているような問題ほど、どの原因の解決に当たるべきか、混乱してしまうことが良くあると思う。

そこで今回の記事では「解決すべき原因の判断基準」について、一つの考え方を紹介していく。

変えられないものを考えても、しょうがないことがある

正直、原因がたくさんあればあるほど「こんなにたくさん原因あったら解決できないよ~、全部解決するのむりじゃない?」ってなっちゃうのもわかる。

そんな風に、全ての原因を解決しないといけないと考えてしまい、八方塞がりになってしまう人は多いが、実は問題の原因の中には、自分たちの意思で「変えられないもの」があることも多い。

それを認識できるようになると「変えていける原因」の解決を考えるという視点で、解決すべき原因を選択できるようになることがある。

「地震予知が困難」という原因は、今はまだ「変えられない原因」

例えば、地震や津波などの防災というカテゴリにおいてよく言われるのが、地震の予知はまだできないという話である。

地震学を専門に持つ、慶應義塾大学環境情報学部准教授大木聖子氏は、内閣官房のWebページ「国土強靱化:私のひとこと vol.1 」にて、以下のように語っている。

地震予知は現段階では困難であることを伝えられるのは自分たち専門家だけなのに、それを自覚し、もっと積極的に伝え、備えを促してこなかったことで被害が拡大していたとしたら、私たち地震学コミュニティには重大な責任があるということです。

(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kokudo_kyoujinka/kouhou/vol_1/hitokoto.htmlより抜粋)

地震による被害が拡大しているという問題において「地震の予知が困難」という原因は「今はまだ解決ができない原因」だ。

もちろん、それを可能にするために研究を進めることは大切かもしれないが、それだけを考えていては、地震の余地ができるようになるまで被害は拡大し続けてしまう。だからこそ「変えられない原因」が見えてくると、それより優先して解決すべき「変えられる原因」があるとも考えられるようになる。

このように、問題の解決を阻んでいる原因の中で「今はまだ解決ができない(変えられない)原因」と「自分たちで変えられる原因」を認識することで、解決に当たるべき原因を選択することが可能になることがある。

ちなみに、大木聖子教授はSFCで研究室を持っているため、この人の元で学びたいと思っている方は以下のリンクから大木聖子研究室をチェックしてみよう。

大木聖子研究室ホームページのリンク

SFC | 大木聖子研究室
大木聖子研究会『SFCから日本の、いや、世界の防災を変えよう』 防災にはさまざまな側面があります。科学的な情報を理解すること、切迫感を伝える言葉を選ぶこと、避難行動を起こすこと。あるいは、日常にとけこんだ防災品をデザインしたりすること。子どものうちから自分の命は自分で守る術を身につけること、そのような学校防災授業を開発...

「ミネルバ大学式思考習慣」では、この考え方を「変数の特定」と呼んでいる

山本秀樹著「次世代トップエリートを生み出す 最難関校 ミネルバ大学式思考習慣」では、この考え方に近いコンセプトを「変数の特定」として紹介している。

変数の特定(#variables)というコンセプトは、問題を分析する際に、何が自分の意思で変化させることができる要素(varibales)で、何が変化させることができない要素(parameter)か特定することです。

(山本秀樹著「次世代トップエリートを生み出す 最難関校 ミネルバ大学式思考習慣」より抜粋)

例えば「資源(化石燃料)の枯渇」という問題も「化石燃料には限りがある」というのは「変えられない原因」となる。しかし「化石燃料以外のエネルギー源が、今はまだ少ない」という点に関しては、エネルギーを作り出す方法やその保存方法を考えていくことで「変えられる原因」と認識することができる。また、「化石燃料を使い過ぎている」という点も、消費のあり方を見つめ直すことが可能なため「変えられる原因」だと言える。

このように、自分たちで「変えていけることー変数」と、自分たちで「変えていけないこと」を分けて考えるという方法で解決に当たるべき原因を考えると、解決すべき原因を絞っていくことが可能になる。

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まとめ

問題の原因が複数存在している時、それら原因の中で、どの原因の解決を考えれば良いのかわからなくなってしまった時は、自分たちの意思で「変えられる原因」にスポットライトを当てて考えることで、解決すべき原因を絞ることができるよ!ということを説明した。

また、そもそも問題の原因を認識できていない人は、それを認識するところから始めてみよう。その方法は「ロジックツリー」と「MECE」を理解して、問題の原因分析をしようの記事にて紹介しているので、そちらを参考にしてみてほしい。

今回の記事で紹介した通り、問題解決をするときには基本的に「変えられない原因」は除外して考えていくことが多い。しかし近年、逆に画期的なアイディアで「変えられない原因」を解決してしまう事例も多くなってきた。

例えば、砂漠化の進行という現象には「砂漠では食物が育たない」という「変えられない原因」があり、食糧危機を加速させる大きな問題を生んでいたが、イギリスのスタートアップが砂漠に屋内農場を作ることで、広大な敷地を活かして食糧生産をしようとする事例などが取り上げられたりしたことがある。

このように「変えられないから考えない」とみんなが思っていることを、どうすれば変えられるかに工夫を凝らしていくことで「解決可能な原因に変える」素晴らしいアイディアが生まれるケースもある。

これから大学で問題解決のために勉強していこうと思っている人は、今日の記事の内容を理解した上で「変えられない原因」の解決に挑むのか、それとも変えられる原因の解決を図り問題解決を進めるのか、自分のスタンスを今一度考えてみることをおすすめする。「これはどちらも大切」ゆえに、どちらがすごいとかの話ではないことを理解しておくことは重要だろう。

 

(食料危機を解決? 太陽光と海水だけ、砂漠でもOKな屋内農場)の記事のリンク

食料危機を解決? 太陽光と海水だけ、砂漠でもOKな屋内農場
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