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問題分析の行き詰まりを防ぐ、問題分析の「3つの視点」とは

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問題分析の行き詰まりを防ぐ、

問題分析の「3つの視点」とは

問題は多角的に分析すると、解決すべき課題を見つけやすくなる。

問題分析がうまく進まない人は、様々な角度から問題や現象を観察できていない可能性が高い。

そこでこの記事では、物事を多角的に分析するための3つの視点を紹介する。

研究者の3つの視点とは?

統計学の古典「竹内啓著『統計学と経済学のあいだ』(1977)」では、

それぞれの学問には固有の「ものの見方」があり、だからこそ、それぞれの学問に精通する者と話すと「ものの見方」の違いが見えてくると言うような内容が紹介されている。本著には以下のような記述がある。

研究者がある現象に接したとき、それを見る見方に、「原因指向的」「結果指向的」「過程指向的」の三つのタイプがあるように思われる。「原因指向的」というのは、ある現象に対して、それがどういうところに由来するか、その原因あるいは本質などにもっぱら関心を向け、それを明らかにすることに努力を注ぐという態度である。これに対して「結果指向的」というのは、その現象が何を生み出すか、結局のところどういうことになるのかということにもっぱら注意して、その予測と結果の利用に努力する態度である。また「過程指向的」というのは、現象のなりゆきそのものに興味を持ち、できる限りくわしくそれを知ろうとつとめる態度である。

「統計学と経済学のあいだ (1977年) (東経選書)」より抜粋

ある一つの側面、例えば、結果指向的にしか物を見れていなければ、過程指向的に物を見たり、原因指向的に物を見たときの気付きは得られない。

だからこそ多角的な分析には意義がある。

多角的に物を見れるようになるために、まずはこれら3つの視点で物を眺めることから始めてみよう。次の章では、これら3つの視点を生かした問題分析の方法を紹介する。

 

問題分析に3つの視点を応用する

この3つの「ものの見方」を問題分析にも応用することで、問題分析の行き詰まりを防ぎ、解決すべき事柄を見つけやすくすることが可能だ。

まずは自分が「どのような視点でしか、問題を分析できていないか」に気付こう。

そしてそれ以外の視点でも問題を分析してみよう。

そうすると、今まではわからなかった課題が発見できるかもしれない。以下に、それぞれの3つの視点を応用した問題分析の方法を3つ紹介する。自分ができてないと感じる「ものの見方」を試してみよう。

原因指向的 問題分析

原因指向的は「ある現象に対して、それがどういうところに由来するか、その原因あるいは本質など」に視点を向ける「ものの見方」を指す。

この視点を生かして行う問題分析は、問題の原因を見つけていくという視点に立つ。

問題の原因とは「問題を生み出した事柄や現象のこと」を指すので、それが明らかになってくると、問題がなぜ解決されていないのか、何によって生み出されているのかを理解することが可能になる。

その問題の原因を解決しない限り問題が解決できないのであれば、問題の原因の解決に当たるべきだ。問題の原因を見つける分析方法は「ロジックツリー」と「MECE」を理解して、問題の原因分析をしようにて解説しているので、そちらも参考にしながら原因指向的問題分析を進めて見てほしい。

結果指向的 問題分析

結果指向的は「その現象が何を生み出すか、結局のところどういうことになるのかということ」に視点を向ける「ものの見方」を指す。

この視点を活かして問題分析を行うと、問題の被害が結果的にどこに出ているのかを突き止めるという視点に立てる。

誰が何に苦しんでいるのか、問題は最終的にどんな被害をもたらすのかが明らかになると、何を解決しないといけないかのイメージを持ちやすくなったり、誰のために問題解決を図るべきなのかを理解できたりする。

自分が問題だと思っていることが解決されても被害が減らないのであれば、問題設定が間違っている可能性が高い。またその被害を減少させたり、解決したりするにはどうすれば良いかを考えていくと、解決すべき課題が絞れてくると言うこともある。

結果指向的に問題を分析するには、問題に苦しんでいる人を可視化する問題発見手法「ステークホルダーマッピング」とはを活用することが有効だ。

過程指向的 問題分析

過程指向的は「現象のなりゆきそのものに興味を持ち、できる限りくわしくそれを知ろうとつとめる」ことに視点を向ける「ものの見方」を指す。

この視点を活かして問題分析を行うと、ある現象の移り変わりを理解することで、問題の被害が増大する時期を掴むことができたり、いつまでに問題解決を果たさないと手遅れになるのかが見えてきたり、あるいは、問題への解決策を実行していくと問題の被害がどれほど解決されていくかを見積もることなどが可能になる。

過程指向的に問題を分析するときは、データを見ることが効果的だ。統計などをあたることで、自分が解決を図りたい問題に深く関わる現象の移り変わりを理解することが可能になる。

例えば少子高齢化と言う現象も、どのような移り変わりが起きているのかを掴むことで、このペースで少子化が進むと、10年後に何が起きると言えるかなどを考えることができるようになる。

統計グラフを用いた分析の仕方は現状分析を進める。統計グラフからデータを読み取るポイントを解説に解説しているので、そちらを参考にしながら過程指向的問題分析を行ってみてほしい。

 

まとめ

「統計学と経済学のあいだ (1977年) (東経選書)」の内容を参考にした、問題分析の3つの視点を紹介した。

無論、問題分析を図るときに大切な視点はこのほかにもあると思うが、まずはこの3つの視点でも問題を分析してみるだけでも、様々な課題が浮かび上がってくると思う。

問題分析をいつまで続けていいのかわからない人は、原因分析のゴール「課題設定」とは。問題と課題の違いを理解するを参考に問題分析のゴールについて理解を深めてほしい。

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