慶應法学部小論文

独学で慶應法学部小論文合格点を取るには?対策方法や参考書を紹介!

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慶應法学部の小論文を
独学で点数upするには?
対策方法と参考書を紹介

慶應大学の法学部の小論文って、とても難しいですよね。高校生が入試で理解して解くにあたりかなり広範な知識が要求されます。たった90分という短い時間の中で4000文字もの課題文を要約し、その上で自身の言葉で1000字もの論証を行わなければなりません。

中には、こんな文章を理解するのは無理、、、と諦めてしまっていたり、自分の知っているテーマが出た時は書ける、、と運に任せてしまっている人も多くいます。

しかし、実は慶應法学部の小論文で出題される問題は、いつでも政治学や法学の最も基礎となる内容をピックアップしています。そのため、本質的に政治学科や法律学科で学ぶ素質のある人々には理解できる様になっています。

 今回の記事では、そんな難解な慶應法学部の小論文を理解し、本番で合格点を叩き出すための対策方法を紹介していきます。また、おすすめの参考書や、無料で過去問をダウンロードする方法なども紹介します。

 

法学部小論文で点数をあげるための一番の近道は”法学/政治学の素養”を身に付けること

慶應法学部の小論文で高い点数を取りたいのあれば、最も近道なのは、法学的、政治学的考え方を身に付けることです。

なぜなら、法学的、政治学的素養、つまりはその学問的考え方や基礎知識がなければ問題文を読解できないからです。課題文を適切に読解するためには、近代における日本史、世界史の最低限の歴史の知識や、民主主義、立憲主義、法律の役割、有名な判例など広範な知識の基礎は知っておく必要があります。

課題文があるんだから、そんな知識なんてなくても解けるじゃないかと思われるかもしれません。しかし、実際に2020年のテーマ「アジアの近代化」では近代化の意味する内容や、日本の明治維新以降の歴史、フランス革命の経緯をただの歴史ではなく「人類の権利の獲得の歴史」と捉えられているか否かで理解の幅が大幅に異なります。2017年「立憲主義」でも、個人の権利をどれほど認めるべきか、統治と自由のジレンマという法学の最も基礎的なテーマを理解しているか否かで、読解のスピード、解答の質が大幅に変わります。

実際に慶應法学部のカリキュラムポリシー (育てたい学生像)には「リーガルマインド」の養成と書かれています。リーガルマインドは、法学的な考え方を指します。入試においても、ただ勉強ができる人が欲しいのではなく、その様なマインドを持っている人材を取れる様なシステムになっているのです。だからこそ、自分は法学部に適している!と示すためには、法学的政治的素養を示す必要があります。

それを聞くと、「いやいや、そんなの身についたら苦労しないよ」「こっちはもっと手っ取り早く点数があがる方法が知りたいんだよ」
そんなふうに思うかもしれません。

しかし、小手先のテクニックや小論文の小さなコツなどを知ったとしても、慶應法学部の小論文科目の点数が劇的にあがることはありません。慶應法学部の小論文では、コツコツと法律学、政治学の素養を身につけていくことこそが、小論文の点数アップ、ひいては合格のための近道となるのです。ここからは、それを獲得するための対策方法に関して記述していきます。

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過去10年分の過去問を、ただ解くのではなく”理解する”

慶應が高校三年生に求めるレベルの政治学、法律学的知識を獲得するに当たって、最も効率的な勉強方法は、過去10年分の過去問を「ただ解くのではなく、理解する」ということです。つまり、過去問の課題文を参考書の代わりとして、その内容を徹底的に理解してください。

慶應法学部で出題される過去問の課題文はどれも、とても良質な文書です。その内容を背景知識含め、しっかりと理解することができれば、十分な対策となります。一度出た問題は出ないんだから、過去問を何回も解くことって意味があるの?と疑問に思う人もいますが、実は過去に出た過去問の内容と密につながった内容が出題される場合は多くあります。以下が慶應法学部小論文の10年分のテーマです。

AO FILE では、過去10年分の慶應法学部小論文の解答と解説、解答例などをわかりやすく解説しています。是非こちらを使って勉強してみててください。

例えば、2010,2016,2019は国際政治がテーマであり、現代の国際関係の変化などを理解していれば、同じトピックを使って論証することが可能です。
2011,2012,2014,2017などは、近代立憲主義思想を理解できていれば、論証方法は、自由と統制というテーマを軸に論証が可能です。
また、2008,2011,2013,2017,2020なども比較的近い政治における統治構造を理解できていれば似たようなテーマを扱っているとわかります。

上記の、「自由と統制」「統治構造」「国際関係」などは法学部で学ぶにあたるメインのテーマです。これらの内容は、実は高校の選択科目の「倫理政経」の教科書に載っている内容です。慶應法学部の小論文の難易度は、”学部1年の基礎授業を受けて理解できるレベル”とされていますから、高校3年の「倫理政経」レベルの内容をきちんと勉強していれば、実は十分に対抗することができるのです。

だからこそ、一回一回の小論文を一度解いて終わりにするのではなく、内容を理解して、関連するトピックを増やして理解することに時間を使いましょう。

過去問の勉強法は?

以上の内容を踏まえて、どうしたらトピックを理解して行けるのでしょうか。

おすすめの過去問の勉強方法としては、必ず2回以上同じ過去問を解くことをおすすめします。できれば3回解くことがおすすめです。その上で、1回目と2回目の解き方は変えてください。具体的には

1回目・・・本番同様、90分間の時間を測り、集中して解き切る

2回目以降・・・1回目の小論文を解いた時に、わからなかった単語や意味を理解できるまで徹底的に調べ、時間をかけてでもトピックと事例を理解する。

例えば、2017年の過去問であれば、「立憲主義」「公私二元論」「違憲立法審査」「信教の自由」などですね。ここでのポイントは、あやふやな言葉もそれぞれ徹底的に調べていくことです。立憲主義をなんとなく、「法律よりえらくて、政治が憲法に即さないといけないってことでしょ〜〜〜?」ぐらいではなく、近代立憲主義思想は公私二元論に基づき人権の保障と三権分立が原則としてあるという内容を徹底的に理解してください。

また、できればwebサイトなどではなく、きちんとした参考書で調べる方が、遥かに効率と質がいいです。上記の様な内容はwikipediaで調べても永遠に出てきませんし、わかりづらいです。

後でも紹介しますが、基礎的な法学の入門書としては、慶應法学部教授である駒村圭吾氏の『プレステップ憲法』がわかりやすく、かつ内容も充実しているためおすすめです。学校で政治経済の教科書や資料集がある場合にはそこで調べることも良いでしょう。

それらができた後に、論証のためのトピックを1つでもいいから、概念と事例を自分の中でこれだけは使える!という武器を作ってください。

例えば、2020年のアジアの近代化であれば、”近代化”が何を意味するのかをきちんと理解した上で、日本の近代化の象徴である「明治維新」がどの様な意味合いを持っていたのかを、2020年小論文と合わせてまとめ、書けるようにする、もしくは中国の近代化に焦点を絞って、どの様な歴史的経緯を辿って中国は経済成長を成し遂げたのかだけは書ける様にする、など自分の武器を作ってください。2回目以降の小論文は、時間をかけててでも構わないので、そのトピックを使って論証できる様に何度も練習しましょう。このインプットの作業が何よりも大切です。また、2回目以降は、課題文にわからないところは一つもない、という状態になるまで何度も読み返して調べましょう。少なくとも3回、10回以上読めば大体わからないところは解消されるはずです。むしろ、それくらい読み込まないと課題文の正しい内容は理解できないため、それくらいの気合で挑みましょう。

本番では、その武器の中からトピックを選定して闘うことになります。だからこそ、法学部の小論文の対策は2回目以降どこまで質を高めて行えるかが重要になります。この作業を10年分繰り返すことでができれば、その頃にはあなたはかなりの”リーガルマインド”が身についているはずです。

慶應法学部小論文対策におすすめの参考書は?

慶應法学部小論文対策では、いかに”リーガルマインド”を会得するかが重要だと話しました。そこで今回紹介する書籍は、あくまでも小論文自体の解き方のテクニックではなく、高校生にわかりやすい法学の入門書を紹介します。以下に紹介する3冊を辞書がわりに利用しながら、小論文を勉強することがおすすめです。以下の3冊の本は、内容がそれぞれ異なりますので、3冊全部購入してもいいと思います。しかしまずは、この中で気になる一冊などを読み込むだけでも相当法学マインドを手に入れられます。

駒村圭吾『プレステップ憲法』弘文堂

先ほど紹介した、プレステップ憲法。法学の基礎を理解するのあればこの一冊がおすすめです。イメージは、法学の辞書として最もわかりやすく、網羅的です。法学における最も基礎的な、権利と自由に関してその基礎を理解できます。憲法、国会の意義、選挙、国会の意義など、法学入門として知っておかなければならない内容をこの一冊で理解できます。個人的には、信教の自由、表現の自由、社会権など人権のそれぞれの概念に関して細かく事例を用いて解説してくれているところがとても使いやすいです。

URL:プレステップ憲法

瀧川祐英『問いかける法哲学』法律文化社

問いかける法律学は面白いです。まさにこれが”リーガルマインド”という一冊。法律学で考える、という思考方法を会得するにはこの本が一番です。特におすすめポイントなのが、教科書的な解説書ではなく、実践的な内容であることです。例えば、「チンパンジーは監禁されない権利を持つのか」「自分の臓器を売ることは許されるべきか」「女性専用車両は差別か?」など、一つ一つのトピックが、質問形式となっており、考えながら読み進めることができます。内容としても面白いですし、楽しく法律学を勉強したい人には是非ともおすすめしたいです。個人的には「悪法に従う義務があるか」の章が一番好きですね。悪い法律があった時に、それに従わなくて良い権利を私たち国民は持っているのでしょうか?

URL:問いかける法哲学

中央大学法学部『高校生からの法学入門』中央大学出版部

この本は、タイトルに「高校生からの」とついている様に、とてもわかりやすいです。そもそも法律がある意義から、「恋人と付き合うことに拘束力はあるのか」「遅刻したらトイレ掃除を一週間」行わせることは刑法として意味があるのか、「他人の悪口をいう自由はなぜ認められないのか」というより身近なトピックに沿って議論が展開されていきます。より初歩的な内容から理解したい人は本書から読み進めると良いでしょう。

URL:高校生からの法学入門

無料で慶應法学部の小論文の過去10年分の過去問を入手する方法

東進過去問データベースに登録する

慶應法学部の小論文の過去10年分の過去問と無料で入手するには東進過去問データベースに登録するのがおすすめです。このデータベースは東進に通っていないとしても誰でも会員登録を行えば安全に過去問を手に入れることもできます。小論文以外の科目の過去問データも手に入れることができます。また、東進独自の解説と解答も用意されていますが、東進の出している過去問は大人が解答例を作っていることもあり、難解でわかりづらい場合が多いので、解答例などは参考程度に利用することをお勧めします。

まとめ

ここまで、慶應法学部小論文の対策として、政治学、法律学の素養を身に付ける重要性、過去問の解き方、勉強法、またおすすめの参考書などを紹介してきました。小論文は、しっかりと正しい方向で努力を重ねれば必ず点数が伸びます。慶應法学部の小論文課題は毎年かなり考えられており、良問で理解できるととても面白いです。その面白さが理解できた時、合格への道が開けるでしょう。頑張りましょう!

 

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